【現地取材】美に有効期限はない。タイムレス・ビューティーのスーパーモデル

Posted by: 青山 沙羅

掲載日: Jun 8th, 2014

歳を取るのが怖いですか?皺になるから?容姿が衰えるから?いいえ、皺は人生の年輪、顔は生き様で作られるもの。彼女のように美しく歳を重ねたいと憧れてしまうのが、ニューヨーク出身のカルメン・デロリフィチェ(Carmen Dell’Orefice)さん。

女性の美しさに有効期限はない。タイムレス・ビューティーのスーパーモデル
source: vmagazine.com.

published: november 2010

雑誌Vogueの表紙を飾ったのは、15歳という若さ。史上最年少のカバーガールで、時給7.5ドル。その後、1953年22歳の時には、モデルエージェントのフォード(Ford)と契約し、時給300ドルの高給を稼ぐトップモデルになったそうです。

女性の美しさに有効期限はない。タイムレス・ビューティーのスーパーモデル
source: rolex.com.
Vogue Cover 1948

1931年6月生まれ。2014年で御歳83歳。

【現地取材】美に有効期限はない。タイムレス・ビューティーのスーパーモデル
source: rolex.com.
published:spring/summer 2009

生きてきた長い道のりの様々な苦難や痛みが浄化され、深みだけが残って、美しい顔になっています。顔に人生の汚れがつかないって、すごい。

女性の美しさに有効期限はない。タイムレス・ビューティーのスーパーモデル
source: rolex.com.
published:spring/summer 2009

アメリカン・バレエ・シアターのガラ・コンサート(2014年5月12日上演)にいらしていたCarmen Dell’Oreficeさんに遭遇。
遠くから歩いてくる時にも、オーラが。元バレリーナのような身のこなし方です(実際に少女時期、バレリーナを目指していたようです)。撮影をお願いしたら、気軽に立ち止まって下さいました。

女性の美しさに有効期限はない。タイムレス・ビューティーのスーパーモデル
©Hideyuki Tatebayashi

仕草のひとつひとつが、エレガント。指がとても長かったです。
「このバッグは、私のイニシャルを取って作らせたのよ」とCDマークのついたバッグを見せてくれ、ポカンとしたら、婉然と笑っていました。
ディオールのバッグのはずですが、まんざら嘘じゃないかも??と思うのは、彼女の魔法にかかってしまったのかもしれません。

女性の美しさに有効期限はない。タイムレス・ビューティーのスーパーモデル
©Hideyuki Tatebayashi

彼女の一番の魅力は、女性らしさ。目を伏せた時、首を傾けた時、ふわりと漂う色香。
思わず男性が手を差し出さずにいられない、頼りなさがあります(身長が178センチもあるにも関わらず、ですよ)。望んでもなかなか手に入れられない、女性の最強の武器、しっかり持ってらっしゃいます。さすが!
歩んできた人生の自信を感じるのに、「カッコイイ女性」というよりは、「可愛らしい女性」なのです。羨ましく、憧れますね。

「ボーイフレンドは、いつもいるの」と彼女は嬉しそうに、くくっと笑います。
「私が何かをあきらめなければならないとしても、恋だけはあきらめないわ」

The Telegraph UK 記事より

女性の美しさに有効期限はない。タイムレス・ビューティーのスーパーモデル
©Hideyuki Tatebayashi

立ち去る後ろ姿は、背筋がぴんと伸びて綺麗でした。彼女から見習うこと、たくさんありますね。

私が自分自身を理解するために、人生の半分がかかったわ。自分を知らないのに、何か本物になれると思う?私は年齢を重ねる毎に、自分らしくなってきたけど、まだ製作過程の作品なのよ。

Daily Mail UK 記事より

PROFILE

青山 沙羅

sara-aoyama ライター

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

SHARE

  • Facebook