フランスの街中を歩いていると、漂ってくる香ばしい香り。その芳しい香りはいったいどこから・・・? おそらく9割方、クレープの屋台でしょう。
日本や東南アジア、アメリカやイギリスなどに比べると、屋台を見かける機会の少ないフランスですが、クレープは別。パリはもちろんのこと、少し大きな地方都市へ行けば必ずクレープの屋台や、「クレープリー」と呼ばれるクレープ専門のカフェに出合えます。
歩きながら頬張るのもよし、カフェでゆったり楽しむのもよし! フランス旅行の際には、必食リストに入れたい食べ物のひとつです。
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フランスのクレープは生地が美味しい!
クレープのベースとなる材料は、小麦粉、卵、牛乳、砂糖と至ってシンプル。日本の一般的なクレープの材料と同じです。ところが、味も食感もまったくのベツモノ。
フランスで頂くクレープは、日本のものよりも卵と砂糖の割合が多いためか、サックリ、もっちりした食感です。日本のクレープは生地そのものを味わうというよりは、生クリームやフルーツをおいしくいただくための脇役的なイメージ。これに対し、フランスのクレープは生地そのもののおいしさを味わいます。
クレープの具はシンプルです
(C)sweetsholic
フランスの屋台のクレープのラインナップは、砂糖を振りかけただけのもの、砂糖とバター、ブルーベリーやラズベリーのコンフィチュールなど、至ってシンプル。アイスやケーキまでトッピングできる日本のクレープに慣れていると「え、砂糖だけ・・・?」とビックリしてしまいそうですが(実際に素朴すぎて驚きました)、食べてみるとこれがウマイ!
グラニュー糖のシャリシャリした食感と生地のバランスの良さに、ふたたびビックリ。ちなみに写真の砂糖のクレープは、フランス南西部の都市アルビでいただいたもの。確か1.5ユーロ(約180円)ぐらいでした。屋台料理はどこの国でも、安くてウマイのが一番です。
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屋台のラインナップはシンプルですが、チーズやハムなど食事系が食べられるところもあります。カフェスタイルのクレープリーでは、生クリームやアイスクリームのトッピングもできます。とはいえ、日本のクレープほど豪華な印象はありません。クレープリーのイチオシは、フランス人の大好きな「塩キャラメル」!
大人から子どもまで、一番の人気メニューは?
ミルクチョコレートにヘーゼルナッツを練り込んだイタリア生まれのチョコレート・スプレッド「ヌッテラ」は、一番の人気を誇ります。街中の屋台はもちろん、移動式遊園地の屋台でも、ヌッテラ味は大人気。熱々のクレープに、チョコレート・スプレッドがとろ〜り・・・。迷った時には、こちらをオーダーしてみましょう。
みなさんもクレープが食べたくなってきましたか? 今すぐにでも食べたい! という方には、日本国内でフレンチスタイルのクレープとそば粉を使ったガレットを味わうなら、本店を神楽坂に構える「ル・ブルターニュ」がおすすめです。同店オーナーはブルターニュ出身ということもあり、本場のスタイルを踏襲。
小腹が空いたときにぴったりのクレープ。フランス旅行の際にはぜひ味わってみてくださいね!
[Photos by Shutterstock.com]
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