しばしば「台湾の京都」とも称される歴史の街、台南。古都の風情を残す台南で、いま最も歩きたい通りが、正興街と神農街。
懐かしい雰囲気を残しながらも、おしゃれなカフェやショップが並ぶ通りは、古さと新しさが共存するフォトジェニックなスポットです。
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動物アートが楽しい正興街
正興街(ジェンシンジエ)は、全長230メートルほどの短い通りでありながら、ここ数年で、カフェや雑貨ショップなどが次々にオープン。いつも若者たちでにぎわう人気スポットとなっています。
正興街で注目したいのが、動物アート。思わぬ場所にキュートなストリートアートが潜んでいることもあります。宝探し気分で路地裏を探検してみましょう。
正興街を歩くとあちこちで目にするが、ユーモラスな猫が描かれた看板の数々。この猫たちは「正興猫」といって、正興街にある店舗のオーナーを猫に見立てて描いたものなのだとか。
古くからの繁華街が、現代のセンスで活気を取り戻した正興街は、行くたびに新しい発見がある場所です。
居心地抜群のほっこりカフェ「正興珈琲館」
正興街のカフェといえば、「正興珈琲館」。70年以上前の建物を改装してできたカフェで、ブルーをアクセントにした外観が印象的です。
レンガや木の風合いを大切にした店内は居心地抜群。田舎に帰ってきたような素朴な雰囲気に、アート感覚をプラスした空間は、レトロ可愛さ満点です。
正興珈琲館は雑貨ショップも兼ねており、正興猫グッズをはじめとしたハイセンスな雑貨の数々が手に入ります。カフェを利用せずに雑貨を見るだけでもOKなので、気軽に立ち寄ってみてください。
ノスタルジックな風景に魅了される神農街
正興街から500メートルほど離れたところにある小さな通りが、神農街(シェンノンジエ)。通りの突き当りに神農氏を祀る廟があることから、そう呼ばれるようになりました。
神農街に並ぶ建物は、築200年を超える古民家。正興街よりもさらにノスタルジックな風景は、まさに台南の別世界。近年はアーティストが集まる「アート横丁」としても注目されているのだそうです。
現代のアート感覚で生まれ変わった古い街並み。哀愁とカオスが混じり合った、独特の雰囲気にあっという間に魅了されてしまいます。
もともと住宅街であったため、正興街よりも落ち着いた雰囲気。通りの奧まで行くと、人通りもまばらになり、古都・台南の日常風景が見え隠れします。
看板猫に癒される「肥猫故事館」
神農街で訪れたいカフェが、「肥猫故事館(フエイマオグーシーグアン)」。カメラマンのオーナーが撮影した猫の写真が飾られた店内で、2匹の看板猫が気ままに過ごす姿に癒されます。
神農街の奧のほうにあってとても静か。ゆったりとした時間のなかで、心安らぐひとときが過ごせます。
ムード満点!夜の神農街
日が暮れて明かりが灯り始めると、神農街はいっそうノスタルジックなムードに包まれます。
物語の世界を思わせる非日常的な風景に、異次元の世界にやってきたかのような不思議な感覚をおぼえるはず。
台南の最旬ストリート、正興街と神農街。おしゃれスポットに生まれ変わった歴史ある通りには、絵になる風景がいっぱい。きっと、歩いているだけでワクワクするはずです。
さぁ、あなたはどんな風景を切り取りますか。
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[All Photos by Haruna Akamatsu]