(c)Naoko Kurata
「モナコ」と聞いて、何を連想しますか? モナコ大公と「世紀の恋」の末に結ばれたハリウッド女優のグレース・ケリーでしょうか。「モナコF1グランプリ」も有名ですね。はたまた、世界中の富豪たちが住む豪華な国というイメージかもしれません。先日南フランス観光と合わせてモナコ公国を訪れた筆者が、実際に足を運んでみて「みなさんに伝えたい」「これは事前に知っておいたほうが良い」と感じたことをまとめてみました。
フランスからの入国審査がない
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世界中の大富豪が移住してきているモナコは、ホテルも超高級。そのため、ほとんどの観光客が近隣の南フランスの街から訪れています。筆者も、南フランスのニースから電車で20分ほどかけて出かけていきました。そんなモナコはシェンゲン協定には正式には加盟していませんが、「加盟国と同等」の扱いを受けているためフランスからの入国審査は無し。まるでフランスの別の街に来たかのようなあっけさなさに拍子抜けするかもしれません。もしどうしてもパスポートにモナコの入国スタンプを残したければ、観光案内所(モナコ・モンテカルロ駅内またはカジノ付近)に行けばスタンプを押してくれるそうです。
衛兵交代を見学するなら早めの場所取りを
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モナコ公国は、面積約1,95平方キロメートル(日本の皇居の約2倍)しかない小国ですが、大公宮殿(Palais Princier)が存在します。その宮殿の「衛兵交代」セレモニーは、モナコ観光の目玉の一つでもあります。
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そのセレモニーは毎日11時55分から数十分間行われるのですが、観光客が一斉に宮殿前に集まるため、ご覧のような人だかりになります。11時55分の直前に来たのでは、「観光客の頭しか見えない」ということになってしまうかもしれません。「良い場所で見学したい」「素敵な写真を撮りたい」とお考えでしたら、30分から20分前くらいには場所取りのために立っていることをお勧めします。
大公宮殿内は、春から秋までしか見学できない
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宮殿内の見学もできるのですが、毎年4月2日から10月31日の春から秋にかけてしか公開されていません。内部は撮影禁止ですが、グレース公妃の肖像画や豪華な調度品など、非日常の絢爛豪華な世界を堪能できます。モナコ観光をするなら、この宮殿の見学ができる時期が良いかもしれません。
ちなみに宮殿への入場券は、宮殿前のお土産物屋さんで購入できます。
観光名所を撮影しやすいツアーバスの座席
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モナコ国内の観光名所12か所を巡ってくれるツアーバスも存在します。この「Monaco Le Grand Tour」は、12か所の停留所の好きな場所で乗り降りできる便利な乗り物です。そして2階がオープンになっているので、高い場所から観光名所を効率よく撮影することができます。ただし観光名所はクルマの左右両方に現れるので、座席を確保する際には「自分の撮影したい場所が左右どちらにあるのか」を事前に把握しておくことをお勧めします。
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ちなみに筆者は、4番と5番の停留所の間は右側に座ることを推奨します。
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何故なら、その区間に毎年5月開催の(2017年は5月25日~28日)「モナコF1グランプリ」で有名な急カーブ「フェアモント・ヘアピン」を通過するからです。
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右側に座っていれば、そのカーブに入る前・カーブの通過中・通過後とシャッターを切り続けることができます。
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そして、ヘアピンカーブ通過後にすかさず左側の座席に移動。すると、グランカジノこと「モンテカルロ・カジノ」(The Casino de Monte-Carlo)を間近で撮影することができます。バスを降りて近くまで行く時間がない時には、ぜひ左側の座席をどうぞ。
水上バスでプチ・クルーズが楽しめる
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モナコといえば、その港の美しさでも知られています。丘の上から眺めると、様々なクルーザーや船が停泊しているのが見えますね(余談ですが、こちらの画像中央の大型船の手前にあるのはモナコF1グランプリ観客席です)。
眺めているのも楽しいですが、実はこの美しい港をクルーズできる方法があるのでご紹介したいと思います。
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それは、「バトービュス」(Bateau Bus)という水上バスです。
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この小型船が、港の対岸まで運んでくれるのです。4分間という短いクルーズではありますが、片道2ユーロ(2017年5月現在約246円)という安さで乗船することができます。
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残念ながら筆者が乗船したタイミングは曇天でしたが、海側からモナコの景色を眺めた感動は忘れられません。
ちなみに午前8時台から午後7時台まで、1時間に3便あります。モナコ旅行の際には、このプチ・クルーズも楽しんでみてはいかがでしょうか。
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以上が、筆者が実際のモナコ旅行で知った5つのポイントでした。みなさまのモナコ観光の参考になれば幸いです。
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