できることなら遭遇したくない、旅先でのトラブル。ですが、パスポートの紛失にスマートフォンの盗難など、海外旅行中のトラブルは珍しいことではありません。「私はしっかり者だし、旅慣れているから大丈夫」と思っていても、一緒に旅することになったパートナーや友人、はたまた両親はどうでしょう?
旅情報には明るい筆者にも、思いがけないトラブルがありました。それは3週間前の出来事です。
ヨーロッパ7都市のクルーズ旅行・・・のはずが
以前TABIZINEでもご紹介したことのあるイタリアの客船「コスタクルーズ」を利用して、スペイン、ポルトガル、イギリス、ドイツの各7都市を周る10泊11日のクルーズ旅行を予定していました。
筆者は現在フランスで暮らしているので、現地の旅行代理店を通して申し込みました。電話対応をしてくれたオペレーターの女性は、とても親切で朗らかな人だったのですが・・・。
旅行代理店の女性には「フランス人なら身分証明書、外国人はパスポートがあれば大丈夫」と言われていたものの、現地に暮らす外国人は長期滞在ビザが必要となります。従って、EU圏出身者を除く現地在住の外国人がフランスを出国する場合は、パスポートとあわせて長期滞在ビザを携帯する必要があるのです。
旅行の当日、友人がこの長期滞在ビザを忘れたために、クルーズへ行くことができなくなりました。ビザって本当に大事・・・!
トラブル解決までの道のり
せっかく休みを取ったのに、旅費をすべて払い込んだのに、旅行できないなんて・・・。と落ち込みつつも、このまま泣寝入りするのはあまりにも悲しすぎる。
ということで、旅行約款を再度友人と一緒に読み直し「フランス人なら身分証明書、外国人はパスポートを持参」という項目しか記載がなかった点にフォーカスして旅行代理店と話し合うことに。幸い、申し込みをした際のオペレーターとの会話も録音されていたこともあり、ビザが必要かどうかの代理店側の確認ミスと認められ、同等の金額のクルーズを補償してもらうことができました。
もしも海外でトラブルに遭遇したら
思いがけない状況に陥った時、私たちの判断は鈍ってしまうものです。なかなか冷静になるのは難しいでしょうから、コーヒーやお茶を飲んで、まずはリラックス。その日はふて寝して、頭をクリアにするのもいいと思います。
落ち着くことで、状況をしっかり把握することができるでしょう。スマホや財布などの盗難に遭ったら日本で加入してきた保険会社に電話をかける、パスポートを紛失したのであれば渡航先の在日本国大使館に連絡する・・・など、冷静な行動に移せるはずです。
万が一のときに備えて、外務省が発表している「海外で困ったら」という資料に目を通しておいてはいかがでしょう?
[Photos by Shutterstock.com]