【TABIZINE 現地特派員による寄稿】
都心からほど近い湯河原に、“友情”にまつわるパワースポットがあること、ご存知でしたか?
「パワースポット」と聞くと、「勝負運に強くなる」とか恋愛や縁結びに関係するなどの謂れを有する場所も多いのですが、今回ご紹介するのは、“友情”に関係するパワースポット。
「文部省(現:文部科学省)指定天然記念物」にも指定されている樹齢約900年にもなる「びゃくしんの樹」をご紹介します。“友情”に強いパワースポットだけに、仲間との旅で訪れたい場所。湯河原エリアに訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。
湯河原は鎌倉幕府と深い関係があるエリアで、源頼朝が挙兵し、関東の源氏をまとめて平家を打ち破った歴史は有名です。今回ご紹介する「びゃくしんの樹」は、頼朝が湯河原の地でパワーを受けて命を救われたという由来に関係する『鎌倉幕府開運街道』にあります。
こちらの街道には、頼朝の強運が顕在化したとも言われる木が3本あり、「びゃくしんの樹」はそのひとつ。ご利益としては「親友ができる」「友情が続く」「窮地に陥ったときに助けてくれる人が現れる」など、友人関係にまつわるスゴいパワーがあるとのこと。湯河原エリアで“トリプルパワースポット”と言われているうちのーつです。
湯河原と言えば温泉が有名ですが、グループ旅行や女子旅でも訪れやすい立地だけに、友達と一緒に訪れて永遠の友情を祈願するスポットとしてもうってつけなのです。
「びゃくしんの樹」はドコにあるの?
こちらのパワースポットの所在地は、湯河原町城堀252。『城願寺』というお寺の中にあり、源頼朝や土肥実平らが平家討伐の出陣した際や、石橋山合戦に敗れ山中に逃れた頼朝主従七騎が無事に房総半島へ逃れてきた歴史の数々を見守ってきたと云われています。
『城願寺』は一時期荒廃した頃もあ流とのことで、「びゃくしんの樹」が再びお寺が復興していく歴史を見守ってきた経緯を、地元では「柏槙(びゃくしん)パワー」などとも呼んでいるそう。なんとも力強く、ご利益もビンビンにありそうなパワースポットなのです。
さっそく「柏槙(びゃくしん)の木」へGO!
筆者が訪れた日には、参拝客は他にはおらず、貸切状態でした。平日の午前中は、混み合わずに狙い目かもしれません。表参道から入ると階段を上りきったあたり。車で訪れるならば住所を入力してナビ通りに進み、駐車場から敷地に入ってスグの位置にお目当ての木はあります。
木に近づくと、まず驚くのは、その幹の太さ。900年もの間、歴史を見守ってきただけに一目でわかる風格があります。夏の暑い日差しの中でも、木の下に立つとささやかに涼しく、心地よい風が。観光の合間に、つかの間の避暑を味わうこともできます。
幹は何層にも絡み合っており、近くで見るとその勢いに圧倒されます。ただ見つめているだけで、なんとも言えないパワーを感じ、確かにこの地には「パワースポット」の名にふさわしい空気が流れていました。
堂々とした木を前に、永遠の友情を誓い合う旅は、素敵な思い出になること間違いなしです。
余談ですが、「びゃくしんの樹」と向かい合わせになるように、“縁結びの木”も! こちらは「びゃくしんの樹」よりもかなりこじんまりとしているのですが、訪れた際にはぜひ併せて祈願してみては。
全国には多くのパワースポットがありますが、東京からスグ近くの湯河原にも、歴史のエッセンスを継承するパワースポットがあるのです。