旅行に出る時は、どうか雨が降りませんようにと晴天を期待するもの。でも、いつも天気が思い通りにいくとは限りません。
意外にも印象に残っているのは、旅先での雨の景色だったりしませんか。雨は心の曇りやわだかまりを洗い流して、新しい景色を私たちに見せてくれます。
雨だから美しい世界の絶景へお連れしましょう。
雨に負けない打たれ強さ
Summer rain and sunflowers
真夏に気温がいきなり上昇。その反動で、にわか雨に降られることがありますね。一瞬のどしゃぶり、通り雨。梅雨の長雨と違って、しばらく待てば止む夏の雨は潔が良いもの。夏の埃を落とし、乾きを潤おしてくれます。
水辺に誘う風景
Rainy day and wooden tourist path in Plitvice lakes national park-Croatia
ユネスコ遺産に登録されている、クロアチアのプリトヴィツェ湖群国立公園。大小16の湖と92箇所の滝が、エメラルドグリーンに輝く自然の絶景。しっとりと濡れた遊歩道が、水辺の世界へ招きます。
夏の雲の流れに見とれる風景
Pattaya Bay Panorama on a rainy day
雨雲に覆われたパタヤベイ。5月から10月末までと雨季の長いタイ。傘もさせない程の大雨になります。ほとんどは30分から1時間で止むスコールなので、ショッピングセンターやデパートを見て回るか、お茶でもしているうちに雨はカラッとあがります。
花を潤わせる風景
The endless lavander fields of southern France under the summer sky
南仏ブロヴァンスのラベンダー畑。6月から8月に地平線まで広がる、ラベンダー色の海。雨に濡れて花の色も鮮やかに、香りもいっそう芳しく。
毎年8月15日には、ラベンダー祭りも開催されます。乾燥したブロヴァンスでは、雨が降ることは稀のようです。
二人で眺めたい雨の海辺
rainy day on North sea coast, North Holland, Netherlands
海までドライブ。真夏の晴れた海を期待していたのに、あいにくの雨。でも、ひと気のない夏の海辺でふたりきり。寄せては返す波を見ながら、そっと繋ぐ手。
晴天の海よりも、心に残る夏の思い出になりそうです。
雨の中を歩く風景
A rainy day on the South Bank of River Thames with Palace of Westminster in Background, London, England, UK
旅先で見る雨の風景。現れては消えていく、傘をさして歩く人の後ろ姿。
雨に霞む印象画のような風景
the smoke from the fire spreading over the water and trees
雨に霞み、白い水煙をあげる湖面。印象画のような、美しい風景です。
自然が染め上げる一枚の絵のような風景
Beautiful summer landscape of wildflowers at top of hill at stunning rainy sky background.
雨雲の間から光が差し込む、自然が染め上げた風景。
止まない雨はない
Spectacular summer landscape with bright sunbeams in foggy forest after heavy rain.
旅行先で雨が降っても、それはそれでまた忘れられない旅になるはず。
人生で雨が降る時期があっても、いつかはあがるもの。止まない雨はないのですから。
雨上がりには、ピカピカに晴れあがった空や、空にかかる大きな虹が見られますよ。
[All Photos by shutterstock.com]