歴史を感じさせるアンティーク家具。過ごしてきた時間を身に着けたその佇まいは、新品の家具にはない雰囲気がありますね。けれどアンティーク家具を買ったときに、前の持ち主の私物が紛れ込んでいたらどうしますか? 今まさに、一人の女性がその「前の持ち主の私物」を返そうと情報を求めている最中なのです。しかもそれは、日本人家族のモノのようで・・・? TABIZINE読者のみなさまも、お心当たりがないかぜひご覧になってみてください。
日本からニュージーランドに渡った、アンティーク裁縫箱
2017年9月9日、ニュージーランドのオークランド在住の女性が、こんなツイートを投稿しました。
“協力してください。私はこの日本製のアンティーク縫製箱を購入したのですが、中に写真が数枚入っていました。 ツイッターやインターネット上のみなさん、この写真を返せるよう、この家族を見つけるのを手伝ってください。どうかこのツイートを拡散してください”
投稿者であるツイッター名「Happy Anna」さんによると、数年前に彼女はニュージーランドのクライストチャーチという街で日本製の古いソーイングボックス(裁縫箱)を購入しました。アンティーク着物販売業者が着物と一緒にニュージーランドに輸入したものだということは分かっているのですが、その業者はどこでこの裁縫箱を入手したのか記録を残していなかったそう。
そして最近になってHappy Annaさんは、裁縫箱の中に、前の持ち主のものだと思われる写真を発見します。それは何とも、わたしたち日本人の郷愁を呼び起こす美しい写真だったのです。
セピア色の日本人家族の写真
裁縫箱に入っていたのは、和装を身に着けた初老の男性の写真と、恐らく母親と子供と思われる家族写真2枚(もう一枚は、この記事の冒頭に掲載されています)。子供の性別ははっきりと分かりませんが、人形を手にしているので女の子かもしれません。どちらも幸せな家族の様子を写し出した、素敵な写真ですね。
母子が座っている縁側と、手入れされた庭の様子から、昔ながらの日本の家屋であることも伺いしれます。
この写真を発見したHappy Annaさんは、何とかこの写真たちを元の持ち主に返却したいと考えました。けれど残念ながら、購入元である着物業者はもう彼女が買った場所にはおらず、連絡がとれない状態なのです。
そのため、彼女はツイッター経由でインターネット界に助けを求めました。
すると彼女のツイートは瞬く間に反響を呼び、投稿から約19時間でリツイートと「いいね」の合計が千回を超えたのです。この記事を書いている9月12日現在ではリツイートだけでも3万回を超えてしまいました。それだけ、この写真たちがもつ「昔ながらの日本」の雰囲気が人々を引き付けたのかもしれませんね。
ツイッターに投稿されてから3日の段階では有力情報は得られていないそうですが、Happy Annaさんは進展があり次第ツイッターで報告すると宣言しています。
ぜひ、このご家族や身内の方が見つかってほしいですね。
[Twitter/ Happy Anna]
[2 Photos by Shutterstock.com]