【ベルギー】世界でも稀少!馬で行うエビ漁を継承する街「オストダンケルク」

Posted by: sweetsholic

掲載日: Sep 3rd, 2014

海に面したベルギー北西部の街「オストダンケルク」。年間を通して新鮮な魚介類が楽しめることから、多くの観光客がシーフード料理を目当てに訪れます。

シーフードのなかでも、特に有名なのが「クレベット・グリス」と呼ばれる灰色をした小エビ。プリッとした食感と旨みが凝縮されたその味は、一度食べたら病みつきになってしまいそう! 毎年6月末には「エビ祭り」も開かれるというから、エビ好きの方は要チェックですね。

さて、オストダンケルクでは、古くから「馬」を使ったエビ漁が行われています。かつてはイギリスやオランダ、フランスの一部の地域でも行われていた伝統的な方法ですが、現在では残念ながらオストダンケルクのみ。

馬と人間が協力して行う「エビ漁」

黄色い防水ジャケットを着用して馬にまたがる男性たち。エビ漁に出かけるときは、いつもこのスタイルだそうです。馬が網を引き、その中に入ってきたエビを捕獲するというシンプルな手法。干潮時に行われます。

現在エビ漁に携わっているのは、12世帯のみ。家族が協力して、馬のケアを行い、網を縫い、漁に出かけ、エビを調理するという伝統的なスタイルを守っています。地域に根ざした伝統文化ということから、2013年には世界無形文化遺産に登録されました。

食べてみたい! ベルギーのエビ料理

オストダンケルクを始め、ベルギーには灰色の小エビを使った料理がたくさんあります。スープにサラダ、グラタンやリゾットなど様々な料理に使われます。

●トマト・シュリンプ(Tomates Crevettes)

エビ好きなら一度は訪れてみたい、ベルギーの港町「オストダンケルク」

中身をくり抜いたトマトに、小エビの詰め物をした可愛らしい一品。

●シュリンプ・コロッケ(Croquettes Aux Crevettes Grises)

エビ好きなら一度は訪れてみたい、ベルギーの港町「オストダンケルク」

小エビをたっぷり使ったクリーミーなコロッケ。前菜として、また軽食として食べることが多いそうですよ。

●シュリンプ・スープ(Bisque de Crevettes Grises)

エビ好きなら一度は訪れてみたい、ベルギーの港町「オストダンケルク」

小エビの旨みが凝縮されたとろ〜り濃厚なスープ。

これらの料理は、オストダンケルクだけでなくベルギー国内のレストランやパブでも食べられるポピュラーなもの。ベルギーで「エビ料理」というのはちょっと意外な感じもしますが、訪れたら味わってみたいものですね。

[Photo by shutterstock.com]

PROFILE

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sweetsholic ライター

海外を放浪しながら気ままな人生を謳歌しているフリーライター、パティシエ。世界で経験した文化や学んだお料理などをみなさまと共有できればと思っています。 世界の文化とスイーツ、地中海料理が大好き。寄稿媒体:Pouch、ANGIEなど

ブログ
https://ameblo.jp/ma-petite-chocolatine/

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