トコジラミに刺されるとどうなる!?
筆者は以前マルタ共和国に旅行に行った際に泊まったホステルで、トコジラミに刺されたことがあります。夜中に背中や腕が痒くて目が覚め、最初は蚊に刺されたのかと思っていたのですが、翌朝刺し口を見てみたら蚊に刺された時とは異なる刺し口が体に何箇所もあって驚きました。その後約1週間全身を掻きむしりたくなるような痒みが続き、刺し口の赤い湿疹が引くまでに数週間かかりました。
他にも色々な虫に刺されてしまった経験のある筆者ですが、中でもトコジラミの痒みは全身に渡り、しばらく痒みが治らないという点から、刺されたくない虫の上位に入ると思います。
トコジラミの特徴
トコジラミの好発時期は5月から11月頃の比較的気温の高い時期ですが、年間を通して温暖な地域では年中その被害に遭う可能性があります。トコジラミの厄介な点は、屋内に生息し昼間は暗くて狭いところに潜んでいるのが、夜になると活発に活動を始めるところです。就寝中知らぬ間に刺されてしまうことが多いのはそのためです。肌の露出しているところならどこでも、また服の中に入って一度に何箇所も刺すのも特徴です。
トコジラミの被害に遭わないために!滞在先でチェックすべき場所
トコジラミは英語でBedbugと呼ばれています。その名の通りベッドに潜んでいることが多いです。旅行時に部屋についたらまず調べたいのは、自分が寝るベッド。ベッドシーツをめくり、マットレスの隅々まで確認をしましょう。マットレスに乾いた血液の跡や、カビが生えたような黒い斑点があったら(トコジラミの糞の跡)トコジラミがいる可能性が高いと言えます。
ベッドの点検が済んだら、近くにある備え付けの家具(壁掛けのフレーム裏や電話や目覚まし時計の下)もチェックしましょう。トコジラミはベッドの近くに生息していることが多く、家具に隠れているかもしれません。室内にソファがある場合には、同じくクッションの裏側まで確認しましょう。
部屋の点検をしている時に、トコジラミがいそうな痕跡を見つけたら、速やかにフロントに連絡をし、部屋を変えてもらいましょう。トコジラミは繁殖力が非常に強く、旅先で個人が完全に駆除するのは不可能です。「高いホテルに泊まっているから大丈夫!」という油断は禁物。通常の掃除では見つからないところに潜んでいるかもしれません。
トコジラミに刺されたらどうする!?
トコジラミに刺されてしまった時はどうしたらいいのでしょうか。まず大事なことは、とにかく掻きむしらないことです。事実かゆみがひどく掻きむしりたい衝動との戦いになりますが、掻いた傷口が炎症を起こし、跡が残ってしまうこともあります。かゆみ止めがあるのであればそれで対処するのが一番ですが、手持ちのものがない場合には応急処置として、以下の方法を試してみましょう。
●氷で患部を冷やす
●アルコールで消毒する
旅先(マルタ共和国)で現地の人に教えてもらった方法
●レモンの絞り汁を患部に塗布する
これらは全てかゆみ止めがすぐに手に入らない場合のかゆみを一次的に抑える応急処置です。日中は動き回ってかゆみを一瞬でも忘れることができますが、夜はかゆみとの戦いになるので、なるべく早くかゆみ止めを手に入れることをおすすめします。
近年では、海外からトコジラミが旅行者の荷物に紛れて日本にもやってきたという事例も増えているようです。日本での被害は海外に比べると少ないですが、油断は禁物。せっかくの楽しい旅行になるはずが、トコジラミに刺されて大変な思いをしたということにならないように、予防法と対策を知っておきましょう。
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