世界にはさまざまな国があります。その国に行った経験がなくても、なんとなくいいイメージ、悪いイメージが勝手にできあがっていきますよね。もちろんそのイメージは、実際に訪れて、その国の人たちと触れあうたびに大きく変わりますが、日本は世界の中で何番目に「いい国」だと思われているのでしょうか?
そこで今回は英BBCワールドサービス(BBCの国際放送)が世界19カ国の18,000人に対して、2016年12月から2017年4月までに行った調査から、世界にポジティブな影響を与えている「いい国」ランキングを紹介します。
ちなみにこの19カ国18,000人には、日本、および日本人は含まれていません。言い換えれば日本人の自己評価が排除されたランキングになります。日本が上位に入るか、あるいはランキング圏外なのか、予想してみてくださいね。
第1位:カナダ(61ポイント)
世界で最もポジティブな影響を与えている「いい国」と評価された国は、カナダでした。カナダは世界にネガティブな影響を与えている「悪い国」の評価も最少の15ポイント。とにかく悪い印象を持たれていないのですね。
内訳を見ると、カナダを「いい国」と評価している国民は、イギリス人、フランス人、オーストラリア人などが目立ち、その評価ポイントは自国民(カナダ人)の評価すら超えています。アジアで見ると、中国人も高い評価を与えていると分かります。
観光地として見ても見どころがいっぱいで、TABIZINEの過去記事では「広がる雪景色が美しい。カナダのリゾート「マスコーカ」に心も体も癒される旅」「【カナダ】冬だからこその魅力がいっぱい!オンタリオに行くべき5つの理由」などで、いろいろと紹介をしてきましたね。
第2位:ドイツ(59ポイント)
第2位はドイツ。EU(欧州連合)を実質的に引っ張るヨーロッパのリーダーですね。先の大戦では不幸な指導者を輩出した過去がありますが、戦後にはその負の過去を完全に清算し、今では逆に世界にポジティブな影響を与える国家に生まれ変わったと評価されているのですね。
評価の内訳を見ると、中国人、イギリス人が最も高い評価を与えており、次いでオーストラリア人、フランス人が評価しています。カナダ人、アメリカ人もドイツを世界にポジティブな影響を与える国として考えている様子。先の大戦で争った国々の人からも高い評価を受けていると考えると、(もちろん異論はあるようですが)戦後の道のりは正しかったと言えるのかもしれませんね。
ちなみにTABIZINEの過去記事では「【ドイツ】おとぎの国の絶景をめぐる、ロマンチック街道バスの旅」「花の島マイナウに中世の可愛い町々、欧州の人気リゾート「ボーデン湖」の魅力【ドイツ・スイス】」などで、ドイツの魅力を紹介してきました。
第3位:日本(56ポイント)
なんと、世界にポジティブな影響を与える国ランキングで、第3位に選ばれた国は日本でした、繰り返しますがこの評価に、日本人の票は含まれていません。その意味で、とても参考になるランキングですよね。
内訳を見ると、オーストラリア人が最も日本をポジティブ(78ポイント)にとらえていると分かります。次いで、カナダ人(77ポイント)、ヨーロッパではフランス人(74ポイント)などが、日本のポジティブな影響を認めている様子。
ただ残念ながら、お互いの歴史に不幸な過去を持つ中国人においては、日本をポジティブには考えておらず(ポジティブ評価はわずかに22ポイント)、逆にネガティブな意見が75ポイントに達しています。このマイナス評価は他の国籍の回答者と比較しても突出しており、負の歴史の清算が両国の間で必ずしもうまくいっていないと言えるのかもしれません。
ただ、そうはいっても中国人の訪日観光客は増加し続けており、中国の人と国内で触れ合う機会も増えてきているはず。筆者も個人的に仲良しの友だちがたくさん居ます。地道ではありますが、こうした交流や交友関係が、両国のムードを改善していくと信じたいですね。
以上、世界にポジティブな影響を与えている国ランキングを紹介しましたが、いかがでしたか?
4位はフランス(52ポイント)、5位はイギリス(51ポイント)、6位は国ではないですがEU(48ポイント)、7位には中国(41ポイント)が入りました。ちなみに最下位はイラン(15ポイント)、ブービーが北朝鮮(17ポイント)となっていました。
[Sharp Drop in World Views of US, UK: Global Poll – BBC World Service]
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