飛行機を利用した旅の楽しみのひとつである、機内食。アラビア半島のドバイを拠点とするエミレーツ航空が、機内食に関する画期的なニュースを発表しました!
無農薬の水耕栽培野菜を大量生産できるグリーンハウス
ラグジュアリーな大都会と砂漠が同時に存在する、エキサイティングな都市ドバイ。過酷な自然環境のドバイですが、農業分野に関する大きな投資が決定しました。
エミレーツ航空グループの子会社であるエミレーツ航空フライトケータリング(EKFC)が、同社と米国に本拠を置く他の企業と共同で4000万ドル(2018年8月現在、約44億6千万円)を投資して巨大な屋内農場を建設すると発表したのです。
(画像はイメージです)
この投資で実現するのは、面積1万2千平方メートルのグリーンハウス(温室)。この温室だけで、サッカーグラウンド900個分の広さを持つ農地と同じくらいの作物を生産できるようになるのだそう。
(画像はイメージです)
2019年オープン予定のこのグリーンハウスは、水が貴重な砂漠の国らしく、最小限の水を効率よく使用するようにシステマチックに作られます。ここでの野菜の生産量は、1日当たりの収穫量が2,700kgの予定。水耕栽培技術を利用した垂直栽培(垂直に積層した栽培棚や、傾斜面などを使用した農法)としては、世界最大級の生産力なのだとか。ここでもドバイのスケールはけた違いです!しかも無農薬で作られるので、健康にも良い野菜が毎日大量に生産されるのです。
2019年末にデビュー予定!グリーンハウスの機内食
このグリーンハウスで生産される野菜は、もちろんエミレーツ航空の機内食に利用されます。ドバイのアール・マクトゥーム国際空港の近くに建設されるため、収穫から数時間以内のフレッシュな状態で機内食として提供できるのだとか。もともと機内食に関して定評のあるエミレーツですが、このグリーンハウス産の野菜が使用されるようになったら、ますます機内食目当ての利用者が増えるのではないでしょうか。
このプロジェクトは、2018年11月にスタートします。グリーンハウス建設には12か月かかると言われているので、完成は2019年末になるのだとか。そしてエミレーツ航空ケータリングは、2019年12月までに105の路線と25か所の空港ラウンジで、砂漠の国のグリーンハウス産野菜を提供することになっています。
来年末にエミレーツ航空を利用したら、この機内食を食べられるかもしれませんね。
[All Photos by Shutterstock.com]
[Emirates Is Creating a Massive New Farm for Fresh Airplane Food]