トラベルライター22人が選ぶ、おすすめ観光地ランキング【新潟編】

Posted by: 坂本正敬

掲載日: Oct 1st, 2018

旅の達人、プロのトラベルライター22人に「47都道府県のおすすめ観光地」アンケートを実施。各県それぞれ、行ってよかったスポットTOP5を選んでもらいました。TABIZINE5周年企画として、1県ずつランキングで発表していきます!今回は、新潟編です!

トラベルライター22人が選ぶ、おすすめ観光地ランキング【新潟編】

日本の都道府県にはさまざまな見どころがあります。全国各地、繰り返し行くチャンスは少ないと考えると、できれば必見のエリアを効率よく周りたいはず。

そこで今回はTABIZINE5周年を記念して、TABIZINEで執筆する旅慣れたライターたち22人に、各都道府県の主要観光地一覧を提示し、その中からTOP5を選んでもらいました。その結果を独自のシステムで採点し、集計して独自ランキングを作成してみましたので、ぜひともチェックしてみてください。今回は新潟編です。

 

第5位・・・粟島(8ポイント)

トラベルライター22人が選ぶ、おすすめ観光地ランキング【新潟編】

最初は離島、粟島がランクインしました。新潟に詳しくない人からすれば「どこそれ?」というくらい全国的な知名度は低いはずの離島ですが、分かりやすく言えば新潟県と山形県の県境沖に浮かぶ周囲約23kmの小さな島ですね。新潟県北部の観光地、村上にある岩船港からフェリーで渡れます。

この島に関しては新潟県に在住経験のあるライターからも評価の声があり、

「島を一周できるサイクリングコースの要所要所に現れる深いブルーの海と、切り立ったがけとのコントラストが美しいです。サイクリングコースはなかなかのハードさなのですが、そのご褒美にぴったりの絶景です」(いまいりさ)

とのコメントも寄せられていました。離島の旅を楽しみたい場合は、絶好の目的地になってくれますね。

 

第4位・・・古町・本町(8.1ポイント)

トラベルライター22人が選ぶ、おすすめ観光地ランキング【新潟編】

古町や本町がある新潟島

次は新潟市の中心部にある商店街、古町・本町がランクインしました。古町の方はちょっと感度の高いオシャレなお店がそろっている印象で、本町の方はより生活に密着した商店街といった感じ。

筆者も新潟に用があったり、親族が新潟大学に通っていたりしたときには何度も歩いたエリアですが、新潟タウンを楽しみたいときは、とりあえず足を運びたい商店街と言えます。

「ホテルイタリア軒が良かったです」(青山沙羅)

と、具体的なスポット名を挙げてくれたライターも居ました。ホテルイタリア軒とは、明治時代には新潟の「鹿鳴館」と呼ばれたほどの歴史ある場所になります。幕末から明治にかけて、日本が新潟港を開港しました。そのとき、フランスから来た曲馬団のイタリア人シェフが新潟に取り残され、そのイタリア人が地元の援助を受けてオープンさせたイタリア料理屋が歴史のスタートになります。

今ではホテルになっていますが、古町・本町に訪れた際には、立ち寄ってみたい歴史スポットですね。

 

第3位・・・奥胎内(10ポイント)

トラベルライター22人が選ぶ、おすすめ観光地ランキング【新潟編】

新潟県在住経験者も強く推したスポットが、第3位にランクインしました。奥胎内は紅葉好きには有名なスポットですよね。

「谷間一面が赤や黄色に染まる紅葉が絶景。目の前の光景がカメラにおさまりきらず、欧米の絶景を見ているような気持ちになりました」(いまいりさ)

といったコメント共に、奥胎内を新潟県No.1の観光スポットを推す声もあります。奥胎内とは磐梯朝日国立公園の一部、位置的に言えば新潟県の北部になります。リゾート地としては奥胎内ヒュッテも知られています。緑が豊かなエリアですから、リフレッシュに訪れるには最適ですね。

 

第2位・・・千国街道ドライブ(13.5ポイント)

トラベルライター22人が選ぶ、おすすめ観光地ランキング【新潟編】

千国街道沿いにある明星山と高浪池

個人的にも大好きなドライブコース、千国街道ドライブが第2位に選ばれていました。松本市から日本海側の糸魚川まで続く国道で、松本側から見ると最初は平たん地として道がスタートし、安曇野などの穏やかな風景を車窓から楽しんでいるうちに、西の方から北アルプスの山々が迫ってきます。

だんだん山がちなエリアが始まり、白馬を通過するころには姫川渓谷沿いのドライブになります。道路と並走するような形でJR大糸線が走っていて、こちらの電車の旅も味わいがありますよね。鉄道ファンには有名な路線です。

「上杉謙信が武田信玄に塩を送ったときにたどったとされる道。川沿い近くや山林を通ると、車窓からでも自然をより近くに感じられます」(米田ロコ)

と、千国街道(糸魚川街道)ドライブを新潟県NO.1のスポットと推す声もライター陣の中にありました。街道沿いには神社仏閣、秘湯、景勝地などが次々と現れますので、明るい時間にのんびりと街道のドライブを楽しみたいですね。

 

第1位に行く前に・・・番外編

トラベルライター22人が選ぶ、おすすめ観光地ランキング【新潟編】

魚沼スカイライン

新潟でも番外編を紹介しましょう。番外編とは、他に推す人が0人でも、誰か1人のライターがNo.1と言った場所があれば、紹介するコーナーになります。今回は大沢山温泉、五頭温泉郷になります。

大沢山温泉

大沢山温泉は、米どころとして有名な魚沼の南部、南魚沼にある温泉地になります。宿の数こそ3軒しかありませんが、

「南魚沼にある大沢舘。館内至るところに自由にいただける食べ物(焼きイモ、野菜、ところてん、アイスキャンディー、おもち)があり、楽しかったです」(青山沙羅)

と、そのうちの1つ、大沢舘を推す声がありました。

五頭温泉郷

他には五頭温泉郷を新潟県でNo.1の観光地と絶賛する声も。五頭温泉郷とは新潟市から越後山脈の方に向かって40分ほど進んだ五頭山の山懐にある温泉郷ですね。中でも、

「角屋旅館は、何を食べてもおいしいです。門外不出の秘伝の技という自家製寒天のあんみつは必食です!」(山口彩)


といったコメントとともに、五頭温泉郷の1つ、村杉温泉の角屋旅館で出される食事の味わいを推す声がありました。角屋旅館については、過去記事『本当に美味しい、1日10組限定の「古民家温泉宿」』でも紹介していますよ。


 

第1位・・・親不知・子不知(13.8ポイント)

トラベルライター22人が選ぶ、おすすめ観光地ランキング【新潟編】
親不知

新潟県ランキングでNo.1に選ばれた観光スポットは、新潟県と富山県のほぼ県境にある親不知・子不知(おやしらず、こしらず)でした。同地は古くから交通の難所として知られており、北アルプスが日本海にぶつかる断がいで、15kmほどの険しい絶壁が海岸線に続いています。

今でこそ北陸自動車道も国道8号も鉄道も走っていますが、明治の初期までは断がいと海が接するわずかな波打ち際を通行せざるを得なく、その道のりは命がけのため、親が子を、子が親を気遣うゆとりもなかったところから、その名前が付けられたとも言われています。

「海沿いの道をドライブすると、奇麗な景色に出会えます」(米田ロコ)

「日本の道百選にも選ばれている、海岸沿いの道路は迫力がありました」(青山沙羅)

などというコメントと共に、親不知を高く評価する声も多くありました。親不知はかつての旅人が通った険しい海岸まで実際に降りられます。コミュニティロードや、今でこそ廃線になっているものの大正時代に作られた鉄道トンネルなどもあります。

県境を越えた富山県側には、ヒスイを拾える朝日ヒスイ海岸などの観光地もあります。新潟、富山間を移動する際には、ぜひとも立ち寄りたいですね。

 

以上、プロの旅ライターが選ぶ新潟県の観光地TOP5を紹介しましたが、いかがでしたか? 新潟と言えば他にも、佐渡島、弥彦山と弥彦神社、上信越高原国立公園にも含まれる妙高山と妙高高原、長岡の花火大会、村上の古い町並みなど、見どころはたくさん。日本海沿いには絶景のドライブコースも連続します。広い県ですから繰り返し訪れて、その魅力を満喫してくださいね。

 

[All Photos by 新潟県観光協会]

【調査概要】
●調査内容:47都道府県のおすすめ観光地
●調査実施期間: 2018年7月18日~2018年7月31日
●調査人数:22名(男性:4名 女性:18名)
●調査対象:TABIZINEにて記事を執筆するトラベルライター
PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

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