台湾で食事をしていてふと気づくことが、ほとんどの方がメイン料理と一緒にあたたかいスープを注文しているということ。メニューを眺めてみても、小さな食堂でもほぼ必ずといっていいほど「湯類(スープ類)」という項目があり、スープメニューがずらりと並びます。イートインができるお弁当屋さんなどでは、セルフサービスでスープが置いてあることも多いです。
せっかく台湾に訪れたのなら、メイン料理と一緒に台湾の多種多様なスープ料理を味わってみるのはいかがでしょうか。といっても現地の言葉で書かれたメニュー表を理解するのはなかなか難しい事かもしれません。この記事では、台湾の食堂でよく食べられている定番のスープ料理8選をご紹介します。
プリプリの肉団子入りスープ「貢丸湯」
「貢丸湯(ゴンワンタン)」とは弾力のあるプリプリの肉団子・貢丸が入ったスープのことで、台湾の多くの食堂で提供されている定番スープです。貢丸の大きさや一緒に入っている具はお店によってさまざまで、セロリが入っていることが多いですが、大根やパクチーが入っているお店もあります。
魚のすり身団子入りスープ「魚丸湯」
魚のすり身団子が入ったスープ「魚丸湯(ユーワンタン)」も、台湾で人気のスープメニューの一つ。ふわふわのすり身団子はやわらかくてやさしいお味です。台北で魚丸湯といえば、迪化街近くの「佳興魚丸」が有名で、大きくてふわふわの魚丸が絶品です。
住所:台北市大同區延平北路二段210巷21號
柔らかく煮込まれた大根入りスープ「蘿蔔湯」
柔らかく煮込まれた大根が入ったスープ「蘿蔔湯(ルォボータン)」も、台湾でよく飲まれているスープの一つです。こってりしたメイン料理をいただく時には特に、優しい味わいの大根スープは相性ばっちりです。
あさりのスープ「蛤蜊湯」
あさりスープ「蛤蜊湯(グーリータン)」は、海鮮系のスープが飲みたいなという時にぴったり。例えば肉汁たっぷりの小籠包をいただく時に、アサリだしがしっかりと出たスープで口直し、というのもよいですね。
ふんわりたまご入りスープ「蛋花湯」
ふんわりたまご入りスープ「蛋花湯(ダンフアタン)」は、シンプルに玉子と葉野菜だけが入っていることが多く、値段も手軽であることが多いです。
たけのこ入りスープ「竹筍湯」
たけのこの入ったスープ「竹筍湯(ジュースンタン)」は、夏の時期限定で提供されることの多いスープです。台湾のタケノコは柔らかくてとてもおいしいので、見かけたらぜひ注文していただきたい一品。
モツや薬膳入りスープ「四神湯」
モツや薬膳が入ったスープ「四神湯(スーシェンタン)」は、具沢山の身体にやさしいスープです。漢方たっぷりで、観光で歩き疲れた時にいただくと力が湧いてきそう。具沢山でほぼメイン料理に近いスープなので、刈包(グアバオ)という台湾式ハンバーガーなどと一緒に簡単にいただくのがおすすめです。
トウモロコシと豚のスペアリブのスープ「玉米排骨湯」
トウモロコシとスペアリブが大胆に入った「玉米排骨湯(ユーミーパイグータン)」は、だしがしっかりと出ていてボリュームたっぷりなスープです。排骨(スペアリブ)は台湾のスープ料理によく使われている食材で、苦瓜とスペアリブが入った「苦瓜排骨湯」もおすすめです。苦瓜のほどよい苦みがおいしいですよ。
台湾にはとにかくたくさんのスープ料理があり、一度では紹介しきれないほどです。台湾の食堂では日本のように、入店すると同時に冷たい水が出てくるということはほぼありません。でも、ほぼ必ずといっていいほどスープ料理がメニューにのせられているか、食事をした方に無料で提供されています。ぜひ台湾で食事をするときには、メイン料理と一緒に多種多様スープ料理も味わってみてくださいね。
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