ハワイでも日本でも人気のボリュームメニューであるロコモコ、スパムむすび。実は日本にルーツのあるスーパーB級グルメなんです。意外なような、言われてみると納得のような・・・。
日系人が作ったハワイを代表する人気メニュー「ロコモコ」
ロコモコの誕生は、1940年代後半まで遡ります。ハワイ島のヒロにあるリンカーン公園でフットボールの練習をしていた少年、通称ロコ。彼が、公園のとなりにある食堂「リンカーン・グリル」に、25セントを握りしめてやってきました。これでおなか一杯になるものをつくってと、日系人の店主、ナンシー・イノウエさんにリクエスト。出てきたのは、ごはんの上にハンバーグと目玉焼きが乗り、グレイビーソースがかかったものでした。
サイミンボール(ハワイ風ラーメンのどんぶり)に盛られたそのボリュームたっぷりのメニューは、ロコモコと命名されました。ロコは、クレイジーの意味を持つスペイン語で、少年の大胆なサッカープレイからつけられていたそうです。モコは語感をよくするために加えられたとか。実際、発音するだけでも楽しいですよね。ナンシーさんの名前こそ残るべきかもと思いますが、ロコの名前をつけたセンスが素敵です。
ハワイには、たくさんのロコモコを扱うレストランがありますが、そのおいしさの決め手となるグレイビーソースはお店それぞれ。醤油を使っているところ、昆布と海老と生姜を使っているところなど、各店の個性が光ります。ぜひとも食べ比べたいですね。
ほかにもある!日系人が作ったローカルフード
缶詰のソーセージであるスパムを焼いて玉子の軍艦巻のように海苔で巻いた「スパムむすび」も日本人移住者によるものと言われています。
また、ハワイには、「Bento」「Shoyu」「Musubi(おむすび)」など、日本語がそのまま現地語化したものが多くあるそうです。ソイソースと言わなくてもしょうゆで通じることや、アメリカやフランスでブームとなったBento文化は、ハワイからじわじわと始まっていたのですね。
さて、ハワイの食べ物には、「ハワイアンフード」と「ローカルフード」があります。パッと見、同じ意味で使われているのかと思いきや。実は違うんですって。
ハワイアンフードは先住民から伝わる伝統料理、そしてローカルフードは移民から生まれた食べ物なんだそう。次にハワイに行ったときは、ぜひ使い分けてみてくださいね。
参考
[海外移住資料館]
[ハワイ州観光局総合ポータルサイト allhawaii (オールハワイ)]
[Myハワイ]
[All Photos by shutterstock.com]