快適な1日のスタートに欠かせない朝ごはん。世界の人たちはどのようなものを食べているのか、気になりませんか? 旅行の際にはぜひ味わってみたい、世界の朝ごはんをリレー形式でお届けします。
今回はシンプルながら、とてもおいしそうなブラジルの朝食をご紹介します。
コーヒーは欠かせません!
コーヒー豆の世界生産量約3割を誇る、コーヒー豆の生産量世界一のブラジル。ということで、ご想像どおりブラジルの朝食にはコーヒーが欠かせません。
ブラック、ミルクを少量加えた「pingado」、コーヒーを同量のミルクで割った「média」など、飲み方はそれぞれですが、多くの人は砂糖をたっぷり入れて飲みます。コーヒーが飲めない子どもたちは、ミルクにチョコレートパウダーを溶かしたココアのような飲み物やオレンジジュースなど。
パン
平日の朝はパンとコーヒーでシンプルに済ませることが多い、ブラジルの朝ごはん。フレンチロールのような「pão francês(パン・フランセース)」は朝食の定番で、バターやマーガリンを添えていただきます。
これを半分にカットして、フライパンにたっぷりのバター(またはマーガリン)を溶かして両面を焼いたものが「pão na chapa(パオン・ナ・シャパ)」というバタートースト。バターがジュワッとしみたパン・フランセースは格別のおいしさだとか!
日本でもおなじみチーズ入りの「pão de queijo(ポン・デ・ケージョ)」も、朝食時に食べることの多いアイテムです。
フルーツとケーキ
ボロ・デ・フバ
トロピカルフルーツは朝食時に並ぶことが多く、なかでもパパイヤは人気です。また、朝の食卓にケーキが並ぶことも! 朝に食べるケーキはクリームたっぷりのものではなく、パウンドケーキのようにシンプルなものだそうです。なかでも、とうもろこしの粉入りの「bolo de fubá(ボロ・デ・フバ)」は大変ポピュラー。
地域ごとに特色があります
年間を通して暖かい北部と、四季のある南部を有する広大なブラジル。国土面積は、なんと日本の22.5倍! そんなブラジルですから、地域によって食文化が少々異なります。
タピオカ
北部ではキャッサバ粉で作った生地に、ハムやチーズなどの具を包んだクレープ状の「タピオカ」を朝食時に食べることも。アマゾン地域最大の都市マナウスでは、パン・フランセースに揚げた調理用バナナや、「tucumã」というトロピカルフルーツ、チーズをサンドした「x-caboquinho」というサンドイッチが伝統的に食べられているそう。
カフェ・コロニアル
また、南部のレストランでは「Café Colonial(カフェ・コロニアル)」という、ドリンクにパンとジャム、ケーキやトロピカルフルーツが付くアフタヌーンティーのようなメニューを楽しむことができるそうですよ。ブラジルを旅する機会があれば、試してみたいですね。
南東部のミナスジェライス州に住んでいるブラジルの友人は、上述のパンやフルーツなどのほか、彼の暮らしている地域の朝食にはチーズが欠かせない言っていました。
友人がシェアしてくれた、写真で見るブラジルの朝食のリンクです。ご興味のある方はどうぞ!
[theculturetrip.com]
[thebrazilbusiness.com]
[mofa.go.jp]
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