冬のニューヨーク旅行に行く予定があるあなた。ホテルもフライトも決まったけど、決まっていないのは服装。だって、冬のニューヨークって気温はどのくらい?気候はどんな感じ? 雪は降るのかな?
旅に出る時に不安な現地の天気や気温について、ニューヨーク在住の筆者がアドバイスします。今回は、冬の12〜2月。旅支度の目安になる、ニューヨーカーの季節の服装も掲載。気温・天候は毎年異なりますので、目安としてご覧くださいね。あなたの旅の参考になれば幸いです。
12月のニューヨークは冬本番
12月のニューヨークは、最も華やかなホリデーシーズン。街はイルミネーションや花・リースで飾られ、心も舞い上がります。対して、厳寒のニューヨークの冬本番で、マイナス気温になることもザラ。ニューヨークは青森県の緯度とほぼ同じなので、防寒対策をしっかりと。
12月にニューヨーカーはこんな服装をしている
12月のホリデーシーズンには、スタジャンにポンポンをつけて、シーズンを楽しむニューヨーカーも。12月は暖かくても最高気温摂氏10度程度。前日と気温差が10度以上はザラなので、気温差についていくのは大変。
ニューヨーカーの冬は帽子、ブーツ、暖かいジャケット。ただし、建物内はどこもヒーター(暖房)が効いているので、下は重ね着でしっかり着込むと汗をかきます。
ニューヨーカーは黒のスタイルが好き。全身黒づくめのスタイルでニューヨーカーと分かると言われます。風の通らないジャケットやコート、パンツにブーツ、ニット帽でしっかり防寒を。
ニューヨーク 12月の服装のポイント
●11月後半から気温はぐっと下がり、冬本番。防寒をしっかり。
●気温差が激しい。昨日は摂氏10度、今日は氷点下など、気温の変化が激しいので要注意。
●ニューヨークの寒さを甘く見ないこと。上着の着丈は長い方が好ましい。寒いというよりは、風や空気があたる部分が「痛い」感覚。
●屋内は暑いほどヒーター(暖房)が効いているので、1日中屋外にいない限り、上着の下は着込まない方がベター。汗をかいて風邪を引きます。
●12月の天気は概ね安定しており、晴れることが多い。
ニューヨーク 12月の祭日・記念日・イベント
ニューヨーク ロックフェラーセンターのクリスマスツリー
ニューヨーク バーグドーフ(超高級デパート)のホリデーウィンドウ
●祭日 クリスマス 12月25日
銀行、郵便局、一般企業、 オフィス街の飲食店などは休み。
地下鉄やバスは休日スケジュールになり、本数が減り、停車駅や行先が変わることがあるので注意。
●ハヌカ(2018年は12月2日〜12月10日)
ユダヤ暦に基づいて行われるので、毎年異なりますが、クリスマス前のことが多いです。
ニューヨークはユダヤ系が多く宗教が異なる為、メリークリスマスとは言わず、「ハッピーホリデー」が一般的。
●サンタコン 12月第2日曜日
サンタの格好をして飲んだくれる日(自由参加) https://www.santacon.info
●クリスマスマーケット
ユニオンスクエア、ブライアントパーク、グランドセントラルステーションなど各地で。
●各デパートのホリデーウィンドウ
バーグドーフ、サックスフィフス、メイシーズなど各デパートで、ホリデー仕様のウィンドウに。
●タイムズスクエア カウントダウン 12月31日
世界中から100万人以上が集まる大晦日のイベント。寒いので防寒をしっかり。トイレはありません。
1月のニューヨークは年間で最も寒い
ニューヨーク セントラルパーク
ニューヨーク セントラルパーク 雪の日のモール(The Mall)
1月は年間で最も寒い季節。雪が降ることも多く、何もかも雪で覆われた真っ白な美しいニューヨークを堪能できます。1、2月は空気が澄んでいるため、夜景を見るには一番美しいシーズン。冬のニューヨークが好きと言うニューヨーク通も多いですよ。
1月にニューヨーカーはこんな服装をしている
1月は最も寒いので、帽子、ストールやマフラー、手袋、ブーツは必須。
街に色がないモノトーンの季節は、華やかな色で気分をアップ。
2枚重ねのストールで、暖かく、効果的なファッションに。
スカーフやストールで首元を覆うと暖かさが違います。ショッピングなど街歩きをする場合は、ヒートテックのインナーを着込むのも良いでしょう。上記はオシャレな人たちなので、多少薄着。ほとんどのニューヨーカーはダウンジャケットを着て、頭はニット帽+パーカーのフード+ダウンジャケットのフードの3段重ねが多いです。何しろ寒いことを覚悟して。
ニューヨーク 1月の服装のポイント
●年間で最も寒いシーズン。最低気温は氷点下。摂氏マイナス20度近くになることも。
●雪が降る。
●帽子、マフラーやストール、ブーツ、手袋、着丈の長いジャケットやコートは必須。やはりダウンジャケットが暖かいです。
●寒がりの人はヒートテックやホカロンなどで、防寒の用意怠りなく。
ニューヨーク 1月の祭日・記念日・イベント
ニューヨーク 「ズボンなしで地下鉄に乗ろう」のイベント
●祭日 元日 ニューイヤーズ・デイ
●祭日 マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師記念日 1月第3月曜日
銀行、郵便局、一般企業、 オフィス街の飲食店などは休み。
地下鉄やバスは休日スケジュールになり、本数が減り、停車駅や行先が変わることがあるので注意。
●ノーパンツ・サブウェイライド 1月第2日曜日
極寒のズボンなしで地下鉄に乗るイベント。参加無料。参加希望は、公式ホームページやツイッター、フェイスブックをチェック。事前登録要。
https://improveverywhere.com
2月のニューヨークはさらに寒い
1月に引き続き、最も寒い季節。雪が降ることも多いです。街はバレンタインやファッションウィークで、華やかな雰囲気に。寒い中でも、気分的には少しずつ春の訪れを感じるシーズン。
2月にニューヨーカーはこんな服装をしている
2月のニューヨークもまだまだ極寒。雪も降るため、男性も帽子、マフラーやストールは必須。
コートの上から大判のストールを羽織ると暖かい上、雰囲気が変わります。
暖かいファーやレザーのコートも人気。
2月のニューヨークは、1月よりさらに極寒。気温は摂氏零度前後のことが多く、雪も降ります。雪でも滑らない靴やブーツ、帽子、マフラーやストール、手袋、着丈の長いジャケットやコートは必須。街歩きには適していませんが、ローシーズンのため、美術館やショッピングなども混雑せずに楽しめる利点も。
ニューヨーク 2月の服装のポイント
●年間で最も寒いシーズン。最低気温は氷点下。摂氏マイナス20度近くになることも。
●雪が降る。
●帽子、マフラーやストール、ブーツ、手袋、着丈の長いジャケットやコートは必須。やはりダウンジャケットが暖かいです。
●寒がりの人はヒートテックやホカロンなどで、防寒の用意怠りなく。
ニューヨーク 2月の祭日・記念日・イベント
ニューヨーク メンズファッションウィーク
ニューヨーク タイムズスクエア バレンタイン ハートのオブジェ
ニューヨーク バレンタインデイ ピンクのエンパイアステート・ビルディング
●祭日 プレジデント・デイ 2月第3月曜日
銀行、郵便局、一般企業、 オフィス街の飲食店などは休み。
地下鉄やバスは休日スケジュールになり、本数が減り、停車駅や行先が変わることがあるので注意。
●NYFW(ニューヨークファッションウィーク)
メンズは上旬から3日ほど、レディスはメンズの終わった後1週間ほど。9月にもあり、年間2回行われる。
●バレンタイン 2月14日
タイムズスクエアでは、コンペティションで選ばれたアーティストのハートオブジェが飾られる。
http://arts.timessquarenyc.org/times-square-arts/projects/at-the-crossroads/window-to-the-heart/index.aspx
ニューヨーク 12-2月の天気 注意ほかまとめ
■ニューヨーク25日間の天気
https://www.accuweather.com/ja/us/new-york-ny/10018/month/3713_pc?view=table
■ウェブCAM タイムズスクエア
(ニューヨークを歩いている人がオンタイムで見られます)
https://www.earthcam.com/cams/newyork/timessquare/
■摂氏華氏換算(アメリカでは華氏℉表示が一般的)
https://摂氏華氏.aimary.com
【注意】
■冬のニューヨークでは、帽子、マフラー、手袋など防寒用具をしっかり。ニューヨークはビル風および川風(東西の川に挟まれている)が強く、寒いです。
■ニューヨークは石畳が多く舗装も悪いため、日中の出歩きには、ヒールのあるパンプスなどはオススメ出来ません。
■クリスマス後のアフタークリスマスセール(12月下旬から1月)は、年間で一番お買い得。ただし、返品や売れ残りですので念のため。
■最高気温に達するのは日本ではお昼頃ですが、ニューヨークでは3PM頃と時間が遅いです。
■白人は体感温度が高く、寒さに強い。彼らは寒くても薄着でOKなので、服装を参考にしないこと。アジア系アフリカ系は、体感温度が低め。
年間で最も華やかなホリデーシーズンの12月、雪化粧のニューヨークや鮮烈な夜景が見られる1、2月は魅力的な季節。寒いけれど、ニューヨークの真髄が味わえるシーズンと言えるでしょう。
[All photos by Hideyuki Tatebayashi]
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