スペインの東部にあるカタルーニャ自治州では、毎年100人以上がひとつのグループとなって、高さを競い合う、「Castells(人間の塔大会)」と呼ばれる伝統行事が行われてます。今年は第25回目が行われました。イギリスのタブロイド紙、Daily Mailで話題になった記事を覗いてみましょう。
カタルーニャの歴史
スペイン北東部、ピレネー山脈の南に位置し、地中海に面するカタルーニャ州。地図上では右上に位置しています。州都はバルセロナです。
スペインにおけるカタルーニャの歴史はなかなか複雑で、1714年にスペイン・ブルボン家が武力でカタルーニャを占領してから、以後抑圧され続けてきた国であると主張するカタルーニャ人が未だに多くいます。
スペインの歴史の中で過去に4度も「カタルーニャ共和国」が成立していた事実からも、「我々はスペイン人とは異なる」と主張するカタルーニャ人のナショナリズム意識が感じられます。
最近行われた、スコットランドでの独立を目指す国民投票の影響を受け、カタルーニャの独立を求める声は消え去るところか、更に高まっているという印象を受けます。
18世紀から受け継がれる伝統
この人間塔大会の起源は18世紀にまで遡ると言われています。参加者のたくましい姿からは、伝統を受け継いでいきたいという強い意思が伝わってきますね。
見守る人の真剣な眼差しも印象的です。
そういえば私たち日本人も小学生の頃には、「組み体操」なんてものを運動会でしましたね。懐かしいです。
塔の組立に成功して喜ぶ人の姿。童心にかえった無邪気な笑顔、見ているだけで元気がでますね!
また次出会える日まで
一致団結して、塔を組み立てるスペイン、カタルーニャの伝統行事「Castells」。
また次の大会まで、体力も気力もたっぷり補充して私たちにたくましい姿を見せてほしいですね!