青森県三沢市にある「星野リゾート 青森屋」。そこはまるでホテルというより、アミューズメントパークのような、宿泊客を楽しませる仕掛けが盛りだくさんのホテルでした。ホテルに居ながらにして、青森の夏の風物詩であるねぶた祭をはじめ、青森の魅力をたっぷりと感じられます。星野リゾート 青森屋に泊まれば、青森が大好きになること間違いなしですよ。
ホテルに着く時から始まっている!青森屋のおもてなし
青森屋にバスで到着すると、バスの車窓から何やら旗を振っている人が見えます。旗には”おんでやんせ”の文字。おんでやんせとは、青森の方言でいらっしゃいませという歓迎を表す言葉。なんだかほっこりしました。
バスを降りると、そこにはかわいいポニーがいました。青森屋にはポニーが2頭、「のれ」くんと「それ」くんがいます。名前は、青森の方言で”目一杯”という意味がある「のれそれ」からきています。入口ではポニーと一緒に青森屋のスタッフ扮する雪ん子もお出迎えしてくれて、宿泊に訪れた人は思わず顔がほころんでしまいそう。
圧巻!みちのく祭りやで行われる青森四大祭りのショー
館内にあるショーレストラン「みちのく祭りや」では、食事をしながら1年中、青森の四大祭りが楽しめます。レストラン前方の大きなステージには、山車が飾られています。扇形が弘前ねぷたまつり、中央が青森ねぶた祭、左側が八戸三社大祭です。
八戸三社大祭の山車は実際に使われているものですし、青森ねぶた祭の山車も、平成18年に実際に使われていた山車を使用しているとか。ショーでは、力強い太鼓の音と祭囃子の音に導かれ、ねぶたの山車が激しく動き回る姿に圧倒されます。花笠を被って”ラッセラー”の掛け声とともに踊りの体験も可能。ねぶた祭に参加した気分を味わえますよ。
ねぶたが激しく動き回る姿は圧巻。思わず見とれてしまいます。
みちのく祭りやでの夕食。せいろが5段もあり、ボリュームたっぷりです。
雪の中にたたずむ、迫力満点のねぶた「ねぶた雪灯り」
青森を代表するお祭り「青森ねぶた祭」。4人のねぶた師の作品が同時に楽しめる「ねぶた雪灯り」が青森屋敷地内にある公園で鑑賞できます。通常は夏にしか見られないねぶたですが、雪化粧の中で見るねぶたもまた風情があって良いものです。ねぶたの下には作者の名前やねぶたに関する説明が書かれています。
期間:2018年12月1日~2019年3月31日
場所:公園内
時間:終日(ライトアップ時間16:00~23:00)
貸し灯篭
青森屋では、灯篭や湯たんぽ、はんてんも借りることができるので、公園に散策に出る場合に持って出ることができますよ。湯たんぽやはんてんは寒さ対策にありがたいサービスですね。
貸しはんてん
貸しはんてん 時間:15:00~20:00
貸し湯たんぽ 時間:15:00~22:00
水面に浮かぶねぶり流し灯篭が幻想的な露天風呂
露天風呂「浮湯」では、池に浮かぶねぶり流し灯篭を眺めながらお湯に浸かれます。ねぶり流しとは、睡魔を払い、穢れ(けがれ)を川や海に流す行事とされる灯篭流しのことを東北地方でいう呼び名です。青森屋ではねぶたの山車と、お客さんが書いた願いごとをのせた小さな灯篭を浮湯の周りの池に浮かべてねぶり流しを再現しているのだとか。水面でゆらゆら揺れる灯篭の灯りに癒されながら、のんびりとお風呂を楽しんでみては。
期間:2018年12月1日~2019年3月31日
場所:露天風呂「浮湯」
時間:18:00~24:00
宿泊者限定
古民家レストラン「南部曲屋」での優雅な朝食を
青森屋の広い敷地内にある、昔は人と馬が実際に住んでいたL字型の古民家を改装したというレストラン。茅葺屋根に囲炉裏があり、日本の趣を感じる造りになっています。囲炉裏で焼いたニジマスを朝食でいただきました。籠の中にはねぶた漬など小鉢がたくさん。趣のある「古民家の田舎ご膳」で優雅な和朝食を味わえます。
古民家の田舎ご膳
※こちらのメニューは2019年4月から提供予定です。
※仕入れ状況により、メニューが変更になる場合があります。
囲炉裏で焼かれるニジマス
朝食を楽しんだ後は、青森屋の広い敷地内をふらっと散歩してみるのも良いですよ。南部曲屋のすぐ近くには馬たちがいるふれあい牧場があり、「あおもり藍テラス」というテラスにはこたつでほっこりできるスペースや、足湯が楽しめるスペースなどがあります。散策しながら、朝のさわやかな空気と景色を楽しむのも気持ち良いです。
ふれあい牧場。馬の優しい顔に癒されます。
あおもり藍テラス。解放感溢れるテラスで、こたつに入ってぬくぬくしながら景色を楽しんで。
足湯
冬景色の公園内を散策!薪ストーブが温かい「ストーブ馬車」
青森屋がある青森県南部地方はかつて名馬の産地といわれ、馬を大切にしてきた地域なんだそう。その文化を体験できるアクティビティとして、青森屋の公園内をめぐる馬車があります。青森の伝統工芸品である八幡馬をモチーフにした薪ストーブがある馬車に乗って、公園内の美しい冬景色を楽しめます。この薪ストーブのおかげで、冬でも全く寒くありません。
馬車に揺られ始めてほどなくすると、チェックインの際にもお出迎えしてくれた雪ん子が突然やってきて、雪ん子アイスを届けてくれました。車内では薪ストーブで炙ったスルメやお茶がふるまわれ、快適な馬車の旅が過ごせます。
雪ん子アイス
炙りスルメ
期間:2018年12月1日~2019年4月1日
時間:8:30~・9:00~・9:30~・10:00~・10:30~・11:00~
所要時間:1周約20分
予約:前日18:00まで
料金:大人1,200円/小学生1,000円/未就学児700円/3歳未満無料(税・サービス料込)
館内全体がエンターテイメント性に溢れている、退屈しない青森屋
八幡馬灯篭回廊
青森屋では、青森の伝統工芸品である八幡馬(やわたうま)を灯篭にした「八幡馬灯篭回廊」も。灯篭の灯りが華やかでにぎやかな雰囲気を演出します。また、レストラン「みちのく祭りや」に行く道すがら、ねぶたの山車も飾られており圧巻です。
ほかにも青森を代表する海の幸であるイカをモチーフにした「イカこたつ」というユニークなこたつも。子どものイカに見立てた「子イカこたつ」も登場しています。また、イカこたつで食べるスイーツ「イカコロネ」がとっても可愛くて写真映え!食後のデザートとしておすすめですよ。暖かいこたつに入っておしゃべりをしつつ、スイーツを食べ、のんびり至福の時間を過ごせます。
イカこたつ
イカコロネ
お風呂上がりには、雪ん子の衣装を着た、雪ん子そっくりの「雪ん子りんご販売機」で冷凍りんごを食べる楽しみもあります。雪ん子の手の部分をぐるぐる回すと、冷凍りんごが出てくるんです。
簡単にひょいひょい回せるかと思いきや、ちょっと力が要りますよ。しっかり回してくださいね。出てきた冷凍りんごは、30分くらい置いてからが食べごろなんだとか。冷凍りんごならではの、しゃりしゃりとした食感を楽しめますよ。
こちらが出てきた冷凍りんごです。
夕食後には、ヨッテマレ酒場で気軽にお酒を楽しむのも良し、じゃわめぐショーで星野リゾートのスタッフによるスコップ三味線の迫力ある演奏を楽しむのも良し。退屈せず楽しい夜を過ごせます。ちょっと静かに大人の夜を過ごしたい・・・という方には敷地内にある古民家を改装した「八幡馬ラウンジ」で、飲み物片手にゆったりくつろぐのもおすすめです。
じゃわめぐショーのスコップ三味線の詳細はこちら
ヨッテマレ酒場
八幡馬ラウンジ
星野リゾート 青森屋ではお届けしたように、ホテル内で楽しく過ごせる仕掛けや、アクティビティが大充実。これは連泊して思う存分楽しまないと勿体ない!青森の文化にどっぷり浸かって、帰るころには青森が大好きになっているはず。そしてまた夏の青森に訪れたくなるはずです。
〒033-8688 青森県三沢市字古間木山56
TEL 0570-073-022(星野リゾート予約センター)
[星野リゾート]
[星野リゾート 青森屋]
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