フランス定番のお土産として欠かせないチョコレート。斬新なアイデアを提案する新しいショコラティエが次々と誕生する中、老舗ショコラティエもたくさんあり伝統の味を守り続けています。美食の町リヨン発祥の「ヴォワザン(Voisin)」は、1897年から続く老舗の高級ショコラティエ。パリにも出店する有名ショコラティエ「ヴォワザン」のスペシャリテを紹介します。
クッサン・ド・リヨン(Coussin de Lyon)
1960年から作られているリヨンを代表するお土産ともいえる砂糖菓子です。他のパティスリーやショコラティエで、類似品が作られる程の人気ですが、ここヴォワザンが本家。砂糖とアーモンドパウダーを練りあわせたマジパンというもちもちした生地で、チョコレートガナッシュをコーティングしたキュラソー酒の香りがほんのり香る一口サイズの砂糖菓子です。見た目も鮮やかで、お土産として根強い人気があります。
クネル・ド・リヨン(Quenelles de Lyon)
リヨンの郷土料理「ブション料理」の中でも代表的な一皿、クネルから名前が付けられた砂糖菓子です。実際のクネルは、魚のすり身と小麦粉、卵、バターを練り合わせて団子状した生地を魚ベースのトマトソースでグラタンのようにオーブンで焼き上げる料理ですが、お菓子のクネル・ド・リヨンは、その見た目をヒントに筒状のヘーゼルナッツのプラリネがホワイトチョコでコーティングされているもの。クサン・ド・リヨンと同じくヴォワザンのスペシャリテのひとつとなっています。
高級ショコラティエが手掛けるチョコスプレッド
ジャムのような感覚でフランス家庭で好まれるチョコレートスプレッド。パンやクレープ、パンケーキなどにつけて食べる人気の食材です。ヴォワザンのチョコレートスプレッドは、まったりとしたチョコのコクがクセになる一品です。
種類豊富な板チョコの数々
シンプルな板チョコはもちろん、ドライフルーツを練り合わせた板チョコや数種のナッツをのせた板チョコなども種類が豊富です。コーティングによってミルクチョコやブラックチョコなどの種類が分かれています。
リヨン以外にも店舗展開
ヴォワザンはリヨン市内を中心に、フランス国内に販売店を展開しています。リヨンに13店舗、リヨン近郊の街に8店舗、グルノーブルとシャンベリーに各1店舗、パリにも1店舗あります。
【公式サイト(フランス語)】Voisin
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