泊まってみたい、おしゃれな山小屋【1】上高地「氷壁の宿 徳澤園」

Posted by: 阿部 真人

掲載日: Mar 24th, 2019

ようやく春です。まもなく山開き。「山ガール」という言葉も定着したようですね。でも、雄大な景色を眺めたり、登頂した達成感に浸ると同時に、もうひとつ山の楽しみを加えても良いのでは?おしゃれで居心地の良い、とっておきの山小屋を紹介します。

徳沢園デッキ
©徳澤園

TABIZINE還暦特派員の阿部真人です。

ようやく春です。まもなく山開き。「山ガール」という言葉も定着したようですね。でも、雄大な景色を眺めたり、登頂した達成感に浸ると同時に、もうひとつ山の楽しみを加えても良いのでは? それが疲れた体を休め、心を癒してくれる山小屋ライフ。おしゃれで居心地の良い、とっておきの山小屋を紹介します。

歩いてたどり着いた先で ホテルのような居心地

まもなく春。山開きの季節ですね。標高1500m、北アルプスの玄関口・上高地でバスを降りると、あとはどこに行くにも歩くしかありません。でも山登りではなく、美しい山並みや木立に目をみはりながら、清流・梓川のせせらぎや野鳥のさえずりに導かれて散策を楽しむだけでも心が癒されます。

上高地河童橋
©阿部真人

上高地バスターミナルからピクニックの気分でリュックを背負い、ちょっとがんばれば2時間ほどで徳沢地区。木立の中に氷壁の宿 徳澤園があります。

徳沢園玄関
©徳澤園

徳澤園の魅力は、なんといっても山小屋らしからぬ落ち着いた雰囲気。レトロな木造の建物はもちろんですが、アンティークの家具や調度類が温もりを感じさせてくれます。
ちなみに「氷壁の宿」とは、作家・井上靖の小説「氷壁」に登場する宿のモデルとなったことから名づけられました。徳沢から望む、国内第一級の岩稜・前穂高東壁は、井上靖の名作「氷壁」の舞台です。その作品に登場する宿のモデルこそ、この徳澤園なのです。

徳沢園居間
©徳沢園

徳澤園で過ごす 至福の時間

客室はといいますと、山小屋にふさわしく相部屋がもちろんありますが、のんびり過ごしたい方には個室がおすすめです。和室と洋室があり、リゾートホテルに宿泊しているかのような気分に浸れます。

徳沢園洋室
©徳澤園
 
部屋の内装だけでなく、家具や調度品にもこだわりを持っているという徳澤園。
大自然を満喫した後は、オープンテラスでビール片手に友人と語らい、湧水を炭で浄化したお風呂に入り、清潔で落ち着いた個室でくつろいでください。そして陶器に盛り付けられたおいしい食事を楽しみ、談話室でコーヒーをいただきます。そんな優雅な山小屋ライフを楽しむことができます。
 
徳沢園浴室
©徳澤園

山の宿なので消灯は午後9時ですから、その分、翌朝は早く目覚めるかもしれません。ならば早朝の鮮やかな朝日や木々の緑の輝きに目を向け、鳥のさえずりに耳を傾けてみましょう。するとあの鳴き声の鳥は何ていうの? あの花の名前は何だろう? 清々しい緑の樹木の名前は? などとたくさんのことが知りたくなります。そして大自然に包まれた、この上高地の空間と時間がいとおしく感じられます。

徳沢園夜景
©徳澤園

帰り際にぜひ立ち寄っていただきたいのが、併設するギフトショップ「みちくさショップ」。うっかり忘れてきた山道具も可愛らしいですよ。Tシャツや手ぬぐい、チコバッグにマグカップ、それにジャムやクッキーなどなど徳澤園オリジナルのグッズはお土産にもぴったりです。

ギフトショップ
©徳澤園

徳澤園からさらに北アルプスの山々を目指したいという方は、ここからが本番です。徳沢から4時間ほど登ると涸沢に至ります。そして涸沢から急登を4時間で奥穂高岳や北穂高岳を目指します。あるいは途中の横尾をへて丸1日をかけて槍ヶ岳を目指すこともできます。
 

氷壁の宿 徳澤園
〒390-1516 長野県松本市上高地  予約受付中 営業は4月27日から
部屋数 洋室 Aタイプ2室 Bタイプ1室 和室 全14室 相部屋 全3室
TEL.0263-95-2508 電話受付時間/7:00〜20:00
FAX.0263-95-2512(4/27〜11/3) FAX.0263-39-2041(11/4〜4/26)
http://tokusawaen.com/

PROFILE

阿部 真人

Masato Abe 還暦特派員

大学を卒業後、およそ30年間テレビ番組を作ってきました。57歳の時に、主夫となり、かつ自由人として旅に生きることを決意して早期定年退職。登山を始め、東京の街歩きガイドや温泉めぐり、豆大福探訪などなど60歳の還暦を迎えて好奇心が高まっています。

大学を卒業後、およそ30年間テレビ番組を作ってきました。57歳の時に、主夫となり、かつ自由人として旅に生きることを決意して早期定年退職。登山を始め、東京の街歩きガイドや温泉めぐり、豆大福探訪などなど60歳の還暦を迎えて好奇心が高まっています。

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