先日、英トムソン・ロイター財団が発表した「女性にとって、もっとも危険な公共交通機関」ランキング。東京を含む、世界16都市を対象に行った調査によれば、大陸別で見ると南米が最も危険という結果になりました。
6550人以上の女性を対象に「(主に夜間に)ひとりで交通機関を利用した際の性的嫌がらせの実態」を調査したものです。交通機関はバス、電車、トラムなど。
東京は何位にランクイン?
順位別に見ていくと、1位はコロンビアのボゴタ、2位がメキシコシティ、3位にペルーのリマ、4位がインドのニューデリー、5位がインドネシアのジャカルタ、6位がブエノスアイレス、7位にマレーシアのクアラルンプール、8位にバンコク、9位がモスクワ、10位にマニラ、11位にパリ、12位はソウル、13位にロンドン、14位は北京、15位が東京、16位はニューヨークということです。
混雑している状況が伺える、ニューデリーの電車 ©Daniel Prudek/Shutterstock.com
痴漢問題が多い東京が最下位から2位というのは、少し意外な結果でもありますね。この理由として、専門家らは「女性専用車両の積極的な導入など、被害対策によるもの」としています。
また、ニューヨークには警官が日頃から警備にあたっていることや、駅や街中にある監視カメラがリスク回避に繋がっているのではないかということです。
1位のボゴタには電車が通っていないようで、調査対象になったのはバスのみ。ワーストナンバーワンという調査報告を受けて、ボゴタでは対策に乗り出しました。車内やバス停に覆面警官をおき、犯罪を確認したらその場で犯人を逮捕することで、被害は少なくなってきていると言います。
女性のひとり旅、危険な目に遭わないためにも
アジアの場合、ジャカルタやクアラルンプール、マニラやニューデリーも交通機関に女性専用車両を採用しています。女性ひとりで交通機関を利用する際は、こういった車両に乗るのも手段のひとつ。女性だけだから安心というわけではないけれど、痴漢など性的な嫌がらせを受ける確率は低くなると言えるでしょう。
男性も注意が必要です
夜間に交通機関を利用する場合、女性だけでなく男性も注意が必要です。とりわけ上位にランクインしている国々では、スリや強奪といった危険性も考えられます。夜間のひとりでの外出はできるだけ避けるか、やむを得ない場合は滞在先のホテルにタクシーを呼んでもらうと安心です。万が一、旅先で被害に遭ってしまった場合の対策方法は、こちらからご確認ください。
旅先で安全に過ごすためにも、ひとりで行動する際には十分気をつけましょう。
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