台北市内から電車で約40分、美しい港町「淡水」の魅力に迫るこのシリーズ。第二弾はグルメ編をお届け。街を代表するソウルフード「阿給(アゲイ)」、餅米を使ってないのにモッチリ食感が不思議な「鮮奶麻糬(ミルク餅)」など・・・”淡水名物”を食い倒れて参りました。
磯の薫りの誘惑・・・魚介類が旨すぎる!
海岸沿いを歩いていると、香ばしい磯の香りに思わずよだれが・・・。孔雀貝(くじゃくがい)というムール貝のようなものをはじめ、海鮮類は港町「淡水」に来たら絶対食べたいグルメ。
「炭烤章魚腳」(120台湾ドル/約433円)はタコの足を串刺しにし、炭火焼きした一品。その足の長さから察するに、なかなかの巨大ダコが使われているのでしょう。焼き上がったら、海苔・チリ・チーズ・わさび風味こしょう・レモンこしょう塩など・・・お好みのシーズニングをかけて出来上がり。こちらは淡水以外でも食べられる屋台フードですが、海を眺めながらビール片手にいただけば格別!
名物「阿給」@正宗阿給老店
数多く並ぶ店の中でも行列ができているのは、「阿給(アゲイ)」の老舗「正宗阿給老店」。淡水グルメと言えばココ!と、地元民も納得の実力店です。
平日だというのにこの混みっぷり。
いよいよ淡水名物「阿給」とご対面!お値段は35台湾ドル(約126円)とリーズナブルなのも嬉しい。”アゲイ”と発音するのですが、日本語の”揚げ”から来ているのだそう。
厚揚げの中から登場したのは春雨!とろとろの甘辛ダレをたっぷりつけて頂きましょう。ちょっと小腹が減った時に最適、濃厚ソースは飲み干してしまうほどくせになる旨さです。
Tel:02 2623 3398
住所:台湾 新北 淡水區中正路11巷4號
NEW食感!「鮮奶麻糬(ミルク餅)」@麻吉奶奶 鮮奶麻糬
淡水デザートと言えば「鮮奶麻糬(ミルク餅)」。パッと見は地味ですが、近年インスタに動画投稿をする女子が急上昇中の ”映え系スイーツ” です。お味は「花生鮮奶麻糬(ピーナッツ)」「芝麻鮮奶麻糬(ゴマ)」「椰子紅豆鮮奶麻糬(あずき)」から選べ、一つ100台湾ドル(約360円)。”餅”と言っても、”もち米”は一切使われていないんだとか・・・。
テイクアウトもOKなので、海外沿いのベンチでいただくことに。今回選んだのは黒ゴマフレーバーです。
冷蔵庫から出したばかりのひんやり餅に、黒ごまをふりかけます。と、ここで痛恨のミスに気が付く筆者。潮風によってゴマが舞い散るではありませんか!やはりイートインにすべきだったか!?慌てて口に頬張ります。まず口の中に広がるのは濃厚で香ばしいゴマの風味、なんか懐かしい・・・。そうか、日本の「おはぎ」のすりゴマ味に似てるんですね。一方ミルク餅の食感は完全に未体験ゾーン、もっちりぷるんぷるん。「本当に餅米使ってないの?」と再確認したくなるほどの粘着力。牛乳のほのかな甘味がなんとも優しく美味です。
東洋のベニス「淡水」の楽しみ方、第二弾はご当地B級グルメをご紹介しました。次回は、”即買い必須・お土産編”をお届けします。
[All Photos by Ai Kaneko]