旧軽井沢に佇む1軒のホテル。ゆっくりとした時間が流れ、癒される空間がそこにあります。色んな”良い”ものを知る大人だからこそ、その良さがわかる。周辺をお散歩するのもいいけれど、ホテルの中でのんびりとくつろいで過ごしてほしい。KYUKARUIZAWA(旧軽井沢) KIKYOは、そんなホテルです。
足を踏み入れた瞬間、日常のスイッチをオフに
KYUKARUIZAWA(旧軽井沢) KIKYOのシンボルマーク、桔梗。エントランスのマットにも桔梗があしらわれています。館内の至るところに桔梗のモチーフを見つけられ、その数は120個にものぼるそう。
ロビーは洗練された雰囲気に加え、ゆったりとした時間が流れます。チェックインはロビーのチェアに座ったままでOK。ウェルカムドリンクとスイーツのサービスも。ウェルカムドリンクはシャンパンとりんごジュースから選び、スイーツは地元長野産にこだわったものを楽しめますよ。
ここに足を踏み入れたら、もう完全に日常のスイッチはオフにし、軽井沢でのホテルステイを楽しみたいですね。
女性にはうれしい!アメニティが大充実
お部屋のアメニティはメゾンマルジェラのティーエスケープというお茶の香りがするシリーズ。シャンプー、コンディショナー、シャワージェル、ボディクリーム。BUDDHI(ブッディ)という化粧オイルも。乾燥が気になる女性にはうれしい気配りです。
シャンプーなどのアメニティの横には皮のボックスが置かれており、蓋を開けるとホテルのシンボルである桔梗のマークが。こちらには歯ブラシやヘアブラシ、シャワーキャップなどが箱に入れられ、組み合わせるとホテルのシンボルに。
そして、大浴場にも客室にあるものとは異なるアメニティがあります。大浴場のヘアケア、ボディケアアイテムはLa Casta(ラ カスタ)、ドライヤーはダイソン。風力が強く、髪がすぐ乾きます。
大浴場は男女入れ替え制。利用時間は6:00-10:00/15:00-24:00です。サウナもあり、サウナは夜間のみ(15:00~24:00)です。入口には「SILENT SPA」と書いてあります。あえて音楽を流さない、静かな空間にしているのだそう。
泊まるならマストで予約を!NADESHICO SPA(ナデシコ スパ)
地元・長野で生まれたエステサロン「アンジェラックス」が運営するNADESHICO SPA。メニューはボディ、フェイシャル、スペシャルケアがあります。筆者はボディ60分のコースを受けました。
ボディケアを受けるにあたり、コンサルテーションシートと、体質チェックシートを記入します。体質チェックシートが大事で、当てはまる症状にチェックを入れていくのですが、このチェックシートの結果をもとに、セラピストから説明を受け、ボディケアで使用するオイルを決めます。
オイルは写真にある5種類に加え、妊婦さんも安心して使える「ベビー」というオイルを含め、合計6種類があります。筆者は神経系の「木」のオイルでした。こちらは気持ちの疲れ、脳の疲れが出ている人に適したオイルなのだそうです。いつも色々考えこむ癖がある筆者には、ピッタリなオイル。
体質チェックシートの下の方にチェックが多いと、心身ともに疲れていることが多いのだそう。もちろん、体調によって結果は変わるので、いつも同じということはありません。オイルの香りも、身体が求めているものが強く香ったり、その時々の体調によって変わるのだとか。
オイルが決まったら、ボディの前面と背面を選び、マッサージは強めか弱めのどちらが良いか希望を伝えます。ホテルのスパでは、リラクゼーション重視で弱めのマッサージをするところが多いのですが、こちらのスパでは、疲れがとれスッキリできる、ほぐすマッサージを受けることが可能。疲れが溜まっていたり、しっかりほぐして欲しいなど強めのマッサージを好む人にはおすすめ。
NADESHICO SPAで使用しているオイルは、長野県伊那市で有機栽培されたハーブを使い抽出され、五行陰陽説に基づいて作られたもの。他のオイル、例えば「火」のオイルは、循環系で血のめぐりや冷え、むくみが気になる人向け、「土」のオイルは胃腸系で胃が弱い人向け、「金」のオイルは呼吸器系で咳やアレルギーがあり免疫アップを図りたい人向けなど。それぞれ身体のお悩み別にオイルが分かれています。
独創的なメニューにワクワク!美しいフレンチに舌鼓
フランス語で”共鳴”という意味の「SONORITÉ(ソノリテ)」では、シェフの独創的なフレンチが楽しめます。一つ一つの料理に名付けられた名前からは、どんな料理が出てくるのか全く想像がつかないようにしているのだそう。
テーブルにつくと、真ん中に鎮座する小箱。あけてみると・・・
なんとその日のお料理の名前が書かれていました。お料理は全部で9品。本当に、どんなお料理が出てくるのか・・・想像がつきません。
プレリュード
フランス語で前奏曲という意味。ここからお料理が始まっていくというイメージのようです。
信州の芽ぐみ
男爵いもを使ったポテトサラダ。一見、これがポテトサラダとは想像もつきません。上にあしらわれている白いものはカリフラワーのチップです。
一陽来復
クロソイを使った魚料理です。冬が去って春がくるという意味の四字熟語。添えられたスープは、セルバチコとあさりの出汁から作られたもの。スープはそのまま飲んで楽しんでから、お魚にかけて味わいます。
冬の懐しい匂い
フランス・ラカン産の小鳩を使った肉料理。世界一美味しいと言われる、ラカン産の鳩。もも肉とむね肉、余すところなくいただきます。
共鳴
口直しのグラニテ。白ワインが入ったシャーベットです。それぞれの食材が良いところを引き出し合っているという意味の「共鳴」なんだとか。
食事の一番最後、お料理の名前は「F.O(フェードアウト)」。テーブルについたときに置いてあった小箱が再び出てきます。これは、このホテルにまた戻ってきてほしいという願いを込めているのだそう。ストーリー性があり、粋な演出ですね。
朝食は、ハーフビュッフェ形式で楽しめます。
卵料理はスクランブルエッグ、エッグココット、クロックマダムの中から選べます。筆者はクロックマダムを選択。
ナイフで2つに割ると、中から卵の黄身がとろ~り。食欲をそそります。
チャペルのある中庭の景色を眺め、心地よい朝日の光を浴びながら、贅沢な朝食の時間が過ごせますよ。
利用時間
Breakfast7:00~10:00 L.O.
Brunch10:00~11:30 L.O.
Lunch11:30~13:30 L.O.
Cafe13:30~17:30 L.O.
Dinner17:30~20:30 L.O.
Bar17:30~21:30 L.O.
ゆったりくつろげる、落ち着く客室
お部屋は全部で6タイプ。最大4名まで泊まることができる客室も。冬場は雪目当ての外国人のお客様が多く訪れるそうですが、外国人に大人気な畳があるお部屋、プレミアムルーム ウィズタタミコーナーも。こちらのお部屋だと4名でもゆったり泊まれます。
筆者が宿泊したお部屋はデラックスルーム。A棟とB棟から成るこちらのホテルですが、B棟にあるこのお部屋は天井が高く、かなりの開放感を感じます。そしてB棟の客室は全室バルコニー付き。春~夏の気持ちの良い気候の軽井沢では、バルコニーで景色を眺めながら、ゆっくりとお茶を飲んでくつろぐと、至福の時間を過ごせそうですよ。
客室には、ネスプレッソが置いてあり、4つのフレーバーが楽しめます。お部屋で気軽にコーヒーを楽しめるのはうれしいですね。
ヒルトン・オナーズの会員になれば、ラウンジでビール、ワイン、りんごジュースなどのドリンクも好きなときに楽しめます(13:30~21:00)。ヒルトン・オナーズは、入会金・年会費無料の会員サービスです。
「SONORITÉ(ソノリテ)」で夕食を取り、お部屋へ戻ると、客室の照明は落とされベッドサイドの照明のみに。ベッドにはバスローブとパジャマが用意されているという心配りも。心地よい眠りへと誘われそうです。
旧軽井沢KIKYOでは、何もしない贅沢を味わいたい。軽井沢の移ろいゆく季節を感じたり、美しい景色をただ眺めたり。それだけで癒され、また明日への活力と英気を養えるそんな場所です。大人の休日を過ごせる場所に逃避行もよさそうですね。
旧軽井沢KIKYOキュリオ・コレクションbyヒルトン
〒389-0102 長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢491-5
Tel.0267-41-6990
[All photos by Chika]
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