ときには刺激的だったり、ときには爽やかだったり。
ピリッとした辛味と芳醇な香りが織りなすスパイス。
食べた瞬間から、舌と胃だけでなく細胞まで熱くしてくれるスパイスはもはや快楽性物質ではないでしょうか。
ところでここ数年、“スパイスカレー(スパイスカリー)”なるものが大阪で爆発的なブームを巻き起こしており、大阪名物の新定番として注目されています。
さらにそのムーブメントは東京にも飛び火し、専門店が続々と登場。その勢いはとどまることを知らず、大阪に負けない盛り上がりを見せているんですよ。
今回の特集では、そんな東京でも食せる魅惑のスパイスカレーをピックアップ。
第5回は、カレー・空間すべてがフォトジェニックな「Good Luck Curry」をご紹介しましょう!
スパイスカレーの定義とは?
さて、そもそも「スパイスカレー」ってどんなものなのでしょうか?
某店主によれば、スパイスカレーの発祥は大阪・北浜にある「カシミール」というお店とのこと。その独創的な味に影響を受け、数々の名店が大阪で誕生。カレーマニアの枠を超えて幅広い層に親しまれるようになったのだそう。
一方、東京にも以前からスパイスカレー的なカレーを提供するお店は存在していたようなのですが、数も少なく今日のようなブームにはならなかったとのこと。
さらにスパイスカレーには以下のような特徴があることも判明しました。
・基本はライス。
・野菜やアチャール(インド版漬物)がトッピングされたワンプレートスタイル。
・スパイスやハーブはお店独自で調合。
“これといった決まりはない”とも言えるスパイスカレー。この自由なスタイルこそが個性ある味わいを生むのかもしれません。
恵比寿の秘密基地
恵比寿駅から歩くこと約5分。駅から少し離れた静かな場所に「Good Luck Curry」は佇みます。青いドアとこちらの看板が目印。
階段を上って2階へ。まるで秘密基地のような雰囲気に気分も一層高まります。
店内には木の風合いを活かした家具やアート作品などが配され、洗練された雰囲気。思わず写真に収めたくなってしまうほどお洒落な空間です。
この日のカレーは2種。それにしても「謎肉」が気になって仕方ありません…。
渋谷川を望む窓際席。ゆったりと寛げる隠れ家感も魅力。
目を奪われる華やかなビジュアル
「レッドフィッシュカレー」と「謎肉のキーマカレー」の2種盛り(1,300円)にパクチー(100円)をプラス。野菜やアチャール、惣菜がたっぷりトッピングされ、華やかなビジュアルに目を奪われます。
中央にターメリックライスが鎮座。たっぷりお野菜を摂れるのでヘルシー感も抜群!
「謎肉のキーマカレー」。店員さんに質問したところこの“謎肉”とは猪と鶏のミンチなのだそう。力強いスパイス感とお肉の旨味が見事に調和。口の中で芳醇な香りと奥行きのあるコクがじんわり広がります。
「レッドフィッシュカレー」。見た目よりも辛味は少なく全体的にマイルドで優しい味わい。レッドフィッシュの出汁がカレーにしっかり溶け込んでいて旨味たっぷり。トッピングの野菜や惣菜とも相性抜群でした。
総評:カレーも空間もフォトジェニック。隠れ家的雰囲気もポイント高し!
他店よりもトッピング類が多く、食べ応え十分なのが魅力。また珍しい素材を使用するなど“ひねり”を効かせたカレーを食べたい時にもピッタリ。まるで秘密基地のような空間も必見です。
住所 東京都渋谷区東3丁目21−21 aTIMONTビル2F
電話番号 03-3407-9630
営業時間 11:30〜16:00
定休日 日曜日
[All photos by Nao]
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