(画像はすべてイメージです)
「祈ってください」
2017年6月のこと、乗客359人を乗せた格安航空エアアジアXの旅客機エアバスA 330 が、オーストラリアのパースからマレーシアに向けて飛んでいました。
離陸後1時間半近く経ったころ、バンという大きな音がし、機体は異常な振動に見舞われます。エンジントラブルが発生したのです。
激しい振動のなか流れた機内アナウンスは、「私たちの生存は皆さまの協力にかかっています」というものでした。ただその協力は「祈ってください」。こんなアナウンスを繰り返されたら、乗客も本気で祈るしかありません。
それから2時間の間、激しい振動が続きます。エアバスA330 は2つのエンジンを積んでいるので着陸には影響がないものではありましたが、着陸までの約2分間は「身構えるよう」指示があり、無事着陸した際は拍手が起こったそうです。
「ちょっとした問題があります。4つのエンジンすべてが停止しました」
1982年と40年近く前の話になりますが、クアラルンプールからのブリティッシュ・エアウェイズの旅客機がフライト中、火山の塵に当たりました。そこで始まった機長のアナウンスはと言うと。
「レディース アンド ジェントルマン。機長です。私たちには、ちょっとした問題があります。4つのエンジンすべてが停止しました。我々はそれらが再び作動するように最善を尽くしています。私はあなたがたがそれほど不安や苦痛にさらされていないと信じています」
飄々とした感じでこんなことを言われたら、度肝を抜かれますね。
無事に空港に着陸できたようで何よりでした。
「良いニュースと悪いニュースがあります」
ニューヨークからアムステルダムまでの機内でパイロットが言いました。
「良いニュースと悪いニュースがあります。良いニュースは、毎時200マイルの追い風があるので、記録的な速さでアムステルダムに到着するはずということです。悪いニュースは、それがガタガタと大きく揺れる飛行になることです」
「これが私のはじめてのフライト」
ブリティッシュ・エアウェイズでパリに向かう早朝フライトでのアナウンス。
「グッドモーニング、レディース アンド ジェントルマン。皆さんにお知らせしたいのですが、これが私のはじめてのフライト・・・」
ここまで言ったところで、沈黙が続き、お互い顔を見合わせる乗客たちの間に緊張が走ります。
そこに「・・・of the day(今日の)」と続き、そのパイロットのその日の初回フライトと判明し、一気に安堵が広がったとか。
ろれつがまわっていない
恐ろしい事実を告げる機内アナウンスはもちろんですが、明らかに様子がおかしく何を言っているか分からないのも同じくらい背筋が凍るのではないでしょうか。
2016年の年末にインドネシアのジュアンダ国際空港から首都ジャカルタに向かう便で、32歳の機長のアナウンスに、154人が乗客の機内は騒然!ろれつがまわっていなかったのです。
酔っぱらっているか薬物の影響かと乗客が通報。機長交代を要求する乗客のほか、何人かは降機してフライトをキャンセルしたそうです。
ガルーダ航空系列の格安航空会社シティリンクによる事件で、日本でもニュースになりました。
今後も皆さんがこのようなアナウンスを実際聞くことがありませんように。
参考
[JCAST]
[CNN]
[AFP]
[The Telegraph]
[JCAST]
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