ロンドンでゆったりとしたひとときを。リトルベニスからカムデン・ロックまで遊覧船の旅

Posted by: 北川菜々子

掲載日: Jun 7th, 2019

ロンドンの地下鉄パディントン駅を降り、少し歩くとリージェンツ運河沿いにリトルベニスと呼ばれる一画があります。リトルベニスから遊覧船が出ているので、小一時間の船の旅に出てみました。

ロンドンの地下鉄パディントン駅を降り、少し歩くとリージェンツ運河沿いにリトルベニスと呼ばれる一画があります。ここは都会の中にありながらも、喧騒から離れ、のんびりとした空気が流れる不思議な場所。リトルベニスから遊覧船が出ているので、小一時間の船の旅に出てみました。

パディントン駅の前は運河

パディントン駅を降りると、すぐに運河が目に入ります。パディントン駅といえば、主要な駅の一つで、ロンドンの中心部に位置します。こんな場所に運河があるとは、正直驚きましたが、理由を聞いて納得。以前この運河がロンドンに重要な物資を運ぶ役割をしていたのだそうです。現在はその役目を終え、運河沿いにはレストランやそこに暮らす人たちの船が並んでいます。

リトルベニス


運河沿いを歩いていくと、緑溢れる一画にたどり着きます。パディントン駅前の運河とは様相が異なります。ここはリトルベニスと呼ばれる場所。レトロな青い橋が運河に掛かり、ちょっぴりベニスを彷彿させます。空気の流れもゆったりとしていて、この区画特有の情緒が漂っています。


運河沿いにはカフェもあり、テラス席。ロンドンの中心街とは思えないほど、静かな時間の流れの中で、リトルベニスでのひとときをテラス席で楽しんでいます。こちらのカフェでは、英国の伝統的な朝食、イングリッシュ・ブレックファストをいただくこともできるようです。


リトルベニスから、カムデン・ロックまで遊覧船が出ています。今回はこちらの船に乗って小一時間ほどの船旅へ行ってきました。

水辺の生活が垣間見れる


船が出発すると、ひたすら停泊する船の横を通ります。そう、これらの船はロンドンっ子の家なのです。近年ロンドンでは船を家として水辺で暮らす人が増えてきているのだそうです。


停まっている船を見ていると、それぞれ持ち主のカラーが出ているのが、印象的でした。植物を船上で育てたり、温かい日には外でひなたぼっこするための椅子やテーブルが置かれています。このような静かな運河上で、天気の良い日にのんびりと過ごせば、さぞかし気持ちのいいひとときが過ごせるんだろうなぁと、憧れに似た気持ちで船を眺めていきます。

ロンドン動物園や教会を通り過ぎ…

遊覧船の楽しみの一つは、ロンドン動物園のすぐ横を通り過ぎることでした。残念ながら、動物は見ることができませんでしたが、動物園の外側をこうして船で通り過ぎて行くのは、なんだかワクワクする体験でした。


船はゆったりとしたスピードで、教会や素敵なお家を通り過ぎ、あっという間にお洒落な煉瓦造りの街、カムデン・ロックに着きました。


リトルベニスから、カムデン・ロックまで遊覧船は、ロンドンの中心地を観光するだけでは味わえない、ロンドンの別の顔をほんのちょっぴりだけど知ることができます。また、小一時間だけれど、都会の喧騒から解放されたこの静かな場所に身を置くことで、ゆったりとした気分になれて、心がリフレッシュされたよう。この遊覧船の旅は、ゆったりとしたひとときへ誘ってくれます。

[All photos by Nanako KITAGAWA]

PROFILE

北川菜々子

Nanako Kitagawa ライター

2007年よりフランス在住。パリ第八大学大学院を卒業。専攻は文化コミュニケーション。趣味は映画、読書、写真、雑貨、料理、街歩き、カフェ巡り。初めて訪れたその日からすっかりパリの街に魅了され、今日も旅をするようにパリの街を歩き回る。

2007年よりフランス在住。パリ第八大学大学院を卒業。専攻は文化コミュニケーション。趣味は映画、読書、写真、雑貨、料理、街歩き、カフェ巡り。初めて訪れたその日からすっかりパリの街に魅了され、今日も旅をするようにパリの街を歩き回る。

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