犬山は国宝の城もある、小規模の美しい街。名古屋観光にプラスするのもおすすめ
なんとなく、ぶらっとしたい・・・旅好きなら、そう思うことがありませんか?そんなとき、旅の行き先の決め方はとても大切ですよね。
歩いてまわっても楽しめる、小さな美しい街なんてすてきだと思いませんか?筆者がおすすめするのは、犬山です。名古屋観光にプラスするのもおすすめ。
愛知県犬山市は人口約74000人(平成31年4月30日現在)の、比較的小規模の街です。けれど、国宝犬山城など見どころもいっぱい。
ちなみに、名鉄名古屋駅から犬山駅へは、公共交通機関を使えば30分くらいで行くことも可能です。
江戸時代とほぼ同じ町割りで、城と城下町が。「非日常感」とは
博物館 明治村などのテーマパークも有名な犬山ですが、今回は、ぶらりと旅するということで、犬山駅から歩いて、城下町、犬山城に行くコースをご紹介しましょう。
犬山には江戸時代とほぼ同じ町割りで城と城下町が残っています(犬山観光情報 城とまちミュージアムより)。
駅からぶらぶら歩いて、気ままに寄り道をしながら城に向かっていくのは独特の楽しみがあり、その非日常感はまさに旅といえましょう。
どんでん館、旧磯部家住宅、旧堀部家住宅、からくり展示館(犬山市文化史料館)、城とまちミュージアム(犬山市文化史料館)など、コンパクトな場所に見どころが集まっているのも魅力です(日本庭園 有楽苑も評価が高いですが、2021年秋まで休苑中)。
筆者が特に好きなのは、旧磯部家住宅、旧堀部家住宅です。旧磯部家住宅の「座敷飾り」。このような立派な座敷飾りは江戸時代には一般の商人には許されないものでした。また、堀部家は代々成瀬家に仕える武士でした。
筆者は、アジアのとある国から来た外国の方々を犬山に案内したことがあります。この2つも見ていただいたのですが、後でそのうちの1人から、
「使用人は、どこに寝ていたんですか?」
と質問をされました。
その方の国では日本より身分制度が残っているようで、さらにその方はいいところの家の人だったようです。使用人という言葉はちょっときつく聞こえましたが、文化の違いと、それだけ真剣に見学されていたのだということを感じました。
こういう建物を見るということは、時間旅行、違った文化を旅できるということでもあるのです。
「現存する日本最古の木造天守」国宝犬山城は定期的に行きたくなる城
犬山城は豊臣秀吉が生まれた天文6年(1537)、織田信長の叔父である織田信康によって創建された、現存する日本最古の木造天守です(犬山観光情報 国宝犬山城より)。
木曽川のほとりの小高い山の上に建てられており、天守最上階からの眺めが最高です。
筆者は国内外問わず城が好きなのですが、眺望という点でも、こんなに素晴らしいところはなかなかないのではないか、と思います。周囲を確認できるよう、天守最上階を取り巻く回廊(廻り縁)があります。景色だけでなく、気持ち良い風が吹いている日など、独特の感動がある不思議な場所のように感じるのです。
まわりの美しい自然や環境によるものもさることながら、それはやはり、積み重なってきた長い歴史がある建物が持つ、強みなのでしょう。
筆者は、天守最上階から、昔とそう変わっていないのではないか、という場所を探して眺めるのが、当時に旅できるようですてきだと思っていたのですけれど、
「ここから現在の街を見るのが面白い」
と言った人がいました。本当に見晴らしがいい場所なので、それぞれのお気に入りの眺めを見つけてみるのもいいかもしれません。定期的に行きたくなる城だと考えています。
ちなみに国宝犬山城天守は、平成30年度から2か年計画で安全のための耐震補強と部分修理工事を実施しています。工事期間中でも、天守内に登ることはできますが、工事の進捗によっては、一部で入場制限をする可能性があります。また、天守のほとんどが見えなくなる時期があることが予定されているそうです。お出かけになるさいは、下記サイトなどでのチェックをおすすめします。
国宝犬山城 保存修理工事のお知らせ
https://inuyama-castle.jp/news/2019/05/17/2046参考