夏に乾くのは、喉や肌ばかりではありません。私たちの心も乾いてきて、良質の冷たい水を求めます。ペットボトルに入ったミネラルウォーターではなく、自然が恵んでくれる湧水だったら最高ですね。
山々が多い長野県は、清らかな湧水にともなう素晴らしい絶景に恵まれています。こんこんと湧き出る、ひんやり冷たい湧水をいただくと、喉の乾きが癒されるとともに、心が透き通っていくようです。今回は、長野県にある名水の絶景をご紹介いたします。
夢で見た風景 穂高 蓼川水車小屋(安曇野市)
写真提供:長野県観光機構
モネの絵画のような美しい風景、「蓼川水車小屋」。北アルプスの湧水をたたえる蓼川にゆっくりと回る水車小屋は、1990年公開の黒澤明監督の映画「夢」の舞台になりました。国内屈指の透明度を持つ水は、きれいな水を好むワサビ栽培やニジマス養殖に使用されています。水車小屋は、大王わさび農場の敷地内。
清涼感で胸がいっぱい わさび田・大王わさび農場(安曇野)
写真提供:長野県観光機構
日本一の面積を誇る「わさび田・大王わさび農場」は、夏でもひんやりと涼しく、冷たい水がワサビを潤しています。北アルプスの豊富な雪解け水の平均水温は13度で、真夏でも15度を超えることはありません。筆者も何度か訪れましたが、水も空気も清らかで心が洗われる場所。環境庁名水百選「安曇野わさび田湧水群」として3町に亘り認定。
好きな人とお散歩したいスワンレイク 雲場池(軽井沢)
写真提供:長野県観光機構
「雲場池」は旧軽井沢に位置し、池の周りを20分ほどで回れるお散歩コース。かつては白鳥が飛来したため、スワンレイクというロマンティックな愛称があります。池の水は良質で、水量が豊富なため、江戸時代から武家諸大名・宮公家門跡の御膳に使用された「御膳水」。磨かれた鏡のような水面は、静かな森を映し出します。
生物の生息を拒む神秘の池 御射鹿池(茅野市)
写真提供:長野県観光機構
東山魁夷氏の代表作「緑響く」 のモチーフになったことで知られる「御射鹿池(みしゃかいけ)」。 標高1,500mの山中にある静かな池の湖底にはチャツボゴケが繁茂して湖面が青緑に輝き、木々が美しく映えます。「緑響く池」にふさわしい池ですが、酸性が強い農業用の人工池なので、魚をはじめ生物の棲息を許しません。
北アルプスの聖域 上高地 穂高連峰(松本市)
写真提供:長野県観光機構
長野県松本市にある、標高約1500メートルの「上高地」。北アルプス・槍ヶ岳から流れる槍沢を源流に、山々の湧き水を集めて流れる梓川。川底まで見透かせるほど美しい水、野鳥のさえずり、川のせせらぎ、空気の清らかさ。国の文化財(特別名勝・特別天然記念物)に指定されている日本の絶景です。
阿寺ブルーと呼ばれる清流水 阿寺渓谷(大桑村)
写真提供:長野県観光機構
大桑村野尻の阿寺橋を渡った先にある「阿寺渓谷」は、ヒノキ・サワラ・ネズコ・アスナロ・コウヤマキの木曽五木に囲まれた渓谷。エメラルドグリーンの清流水の美しさは格別で、川の深みが浅瀬に感じられるほどの透明度。上流部では、顔を洗うと色白美人になれると言われる「美顔水」が湧き出ているそうですよ。
江戸時代の茶人が探しあてた名水 猿倉の泉
写真提供:長野県観光機構
昭和60年に名水100選に選定された名水「猿倉の泉」は、中央アルプス山系の花崗岩質の岩間から湧き出ています。江戸時代に、茶に適した水を求めて諸国を旅した不蔵庵竜渓宗匠が探しあてたといわれています。スッキリした味のピュアな水で、いただいて持ち帰り、珈琲やお茶を入れると最高に美味しいとか。同名の純米吟醸酒もあります。
今回ご紹介した長野県の名水の絶景の他にも、素晴らしい名水の里があります。興味のあるあなたは、下記のパンフレットをご覧ください。名水をいただくと、心まで潤い、清められるようですね。地元の方が大事に守っている水資源ですので、マナーを守って、水を楽しむのはいうまでもないことです。
sara-aoyama ライター
はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。
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