旅人たちの憧れの地
シャウエンの旧市街、メディナ。さまざまな色味の「青」に染められた街並は、一目見た瞬間から心奪われます。
これは観光目的ではなく、昔この地に移り住んだユダヤ教徒たちが、宗教的に神聖な色として家々を青く塗り、それが今も続いているのだそう。虫除けとか、暑さ対策といった理由も聞かれますが、たしかにそういった効果もあるのかもしれません。
壁も階段も水飲み場も「青」
街のあちこちで見られる水飲み場も、青がアクセント。
目を奪われるのは青い色だけでなく、さすが金属細工で有名なモロッコ、と思わせるデザインもあります。
掃除道具や洗濯物といった生活風景も、絵になってしまいます。
本当に、1枚の絵画のよう。
路地や階段に誘われるままに歩いていると、いつのまにか異世界へ入り込んでしまいそうです。
異世界といえば・・・。モロッコの民族衣装は「ジュラバ」というフード付きの羽織りもの。男性は渋い色調のものが多く、映画「スター・ウォーズ」のジェダイの衣装のモデルにもなっているとか。
たしかにそんな雰囲気、あります。
青い青い風景の中、のんびりと流れる時間に、居心地がよすぎてつい長居してしまう旅人も多いんだとか。ただ、ここはモロッコ有数の大麻の生産地。しつこい大麻の勧誘にはくれぐれもご注意を。
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