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【連載】ベストシーズンを迎える海外の旅先 <4月編 モロッコ>

Posted by: 春奈
掲載日: Apr 1st, 2019.

この連載では、1ヵ月ごとに、その月にベストシーズンを迎えるおすすめの海外の旅先を紹介していきます。第4回目となる4月におすすめの旅先は、北アフリカの国モロッコ。エキゾチックな風景が満載のモロッコは、「フォトジェニック」の宝庫です。

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この連載では、1ヵ月ごとに、その月にベストシーズンを迎えるおすすめの海外の旅先を紹介していきます。第4回目となる4月におすすめの旅先は、北アフリカの国モロッコ。時が止まったかのような世界遺産の街並みに、キュートな雑貨の数々・・・エキゾチックな風景が満載のモロッコは、「フォトジェニック」の宝庫です。


バラ色の古都マラケシュ

ここを訪れずにしてモロッコは語れない。「モロッコで最もモロッコらしい都市」といわれるのが、モロッコ中部に位置する古都マラケシュ。かつては、ムラービト朝やムワッヒド朝の都が置かれた街で、メディナ(旧市街)は世界遺産に登録されています。

マラケシュのイメージを代表する場所が、メディナのへそにあたるジャマ・エル・フナ広場。毎日のように大道芸人や物売り、屋台が出現する賑やかな広場で、夕方以降その熱気は最高潮に。夜ごとお祭り騒ぎが繰り広げられるその様子は、ユネスコの無形文化遺産にも登録されているほどです。

ジャマ・エル・フナ広場から続くのが、「世界最大の商業地区」とも呼ばれるスーク(市場)。映画版「セックス・アンド・ザ・シティ」のロケ地でもあり、バブーシュに陶器、ランプと、何でもそろうモロッコ雑貨の宝庫。雑貨好きなら一日中居ても飽きないはずです。

長らく王都として栄えた古都だけに、ベン・ユーセフ・マドラサをはじめとする歴史的建造物も豊富。古都の情緒と都会の喧噪が共存する、エキサイティングな都市をじっくりと堪能しましょう。

ヨーロッパの香り漂うエッサウィラ

マラケシュの南西に位置する港町エッサウィラは、ヨーロッパの香り漂う白の街。18世紀半ば以降、芸術家や文人を惹きつけてきたこの街は、モロッコの都市のなかでも独特の非日常感をまとっています。

現在の街並みは、18世紀にフランス人芸術家の設計により造られたもので、城壁に囲まれた白壁のメディナは、まるごと世界遺産。ヨーロッパのエッセンスを採り入れたおしゃれなカフェやレストラン、エッサウィラ特有の鮮やかなテキスタイルを売るお店などが並び、どこを切り取っても絵になります。

猫天国として知られるモロッコですが、港町だけあってエッサウィラには、のびのびと過ごす可愛らしい猫たちがいっぱい。写真好きにとっても、猫好きにとってもたまらない街です。

世界一の迷宮都市フェズ

「モロッコの京都」ともいわれる古都が、モロッコ北部に位置するフェズ。網の目のように狭い路地が張り巡らされたメディナは、世界遺産であるだけでなく、「世界一の迷宮都市」としても知られています。

1200年以上の歴史をもつメディナ「フェズ・エル・バリ」は、今も中世のまま時間が止まったかのよう。博物館さながらに、モスクやマドラサ(神学校)、廟といった歴史的建造物がひしめき合い、積み荷を載せたロバが路地を行き交います。

観光地として人気を集めている一方で、今も多くの人々が暮らすフェズのメディナは、まさに生きた世界遺産。地元の人々の生活を垣間見ながら、迷い歩きを楽しみたいものです。

青に染まったシャウエン

近年人気急上昇中のモロッコの都市が、青の街として知られるシャウエン(シェフシャウエン)。リフ山脈のふもとに広がるシャウエンのメディナは、神秘的なシャウエンブルーに塗られています。独特の青に統一された建物に囲まれると、どこか異世界に迷い込んだかのよう。

美しい装飾が施された水飲み場や、この地方の女性が被るポンポンつきの麦わら帽子、道端に置かれた塗料など、何気ない日常の一コマもすべてフォトジェニック。ここはまさにおとぎの国です。

キュートな雑貨と極上リヤドステイ

モロッコ旅行の楽しみは、観光だけではありません。モロッコで目を奪われるのが、カラフルでエキゾチックな雑貨の数々。日本でも人気のバブーシュ(モロッコの革スリッパ)をはじめ、ランプや陶器、ミントティーグラスなど、思わず欲しくなるキュートな品物たちに出会えます。それらが日本よりもずっと安く手に入るわけですから、雑貨好きにはまさに天国です。

モロッコ旅の醍醐味のひとつが、リヤドステイ。「リヤド」とは、中庭のある邸宅を改装した宿のことで、手頃な中級クラスから高級ホテルまでさまざま。いずれの場合も部屋数が少なく、アットホームな雰囲気が味わえるところに特徴があります。

高級リヤドなら、サービスだって至れり尽くせり。細部までインテリアに趣向を凝らしたモロッコのリヤドは、感性を刺激するデザインの宝庫でもあります。せっかくなら、ちょっと奮発して高級リヤドに宿泊して、極上の時間を過ごしてみては。

モロッコの気候

地中海や大西洋沿岸からサハラ砂漠、アトラス山脈の高地まで、多彩な表情をもつモロッコの気候は、地域によって異なります。「アフリカだから暑い」と思いがちですが、四季があり、時期や地域によって寒暖の差が大きいのが実情です。

モロッコ旅行のベストシーズンは、おもに気候が穏やかな春(3~5月)と秋(9~11月)。灼熱の夏や、高地では降雪が見られる冬に比べるとずっと穏やかで、雨も少ないので、旅行がしやすい時期です。

行く先々で、個性豊かな街々と伝統的な暮らしに触れられる魅惑の国、モロッコ。エキゾチックな色彩に満ちたこの国には、まだ見ぬ美しき風景の数々が待っています。

[All Photos by shutterstock.com]

『【連載】ベストシーズンを迎える海外の旅先』、他の月もぜひあわせてチェックしてくださいね。

春奈

Haruna ライター
和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。


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