牡蠣の一大産地カンカル
ブルターニュ地方のの沿岸部は、牡蠣をはじめとする魚介類の産地と知られる土地が数多くあります。その中でも、海を隔ててモンサンミッシェルを見渡す場所にある港町カンカルは、海一面に牡蠣の養殖棚が並んでいる、牡蠣の一大産地として知られています。
ブルターニュ観光局のサイトによると、この土地では古代ローマ時代からすでに牡蠣が食べられていたという古い歴史を持つそう。モンサンミッシェルの湾の豊富なプランクトンのおかげで、牡蠣が濃厚な味になるのだそうですよ。
海辺の屋台「Marché aux Huîtres(牡蠣市場)」
カンカルの海岸沿いにはレストランやお土産屋さんなどが軒を連ねます。レストランが立ち並ぶアドミ・アン・シェフ・トマ通り(Quai Admis en Chef Thomas)の一番端、ウール港(Port de la Houle)近くにある一角が、カンカル名物の「Marché aux Huîtres(牡蠣市場)」です。
近づくと青と白のストライプ模様の屋台が何軒か並んでいるのが見えてきます。ここが、牡蠣の直売所になっている「Marché aux Huîtres(牡蠣市場)」でう。割安で生牡蠣を買えちゃいますよ。
牡蠣の注文方法
売られている牡蠣は大きく分けて2種類。丸いタイプでプラット(Huîtres plates)と呼ばれる「ヒラガキ」か、日本でもなじみのある長細いタイプでロング(Huîtres longues)と呼ばれる「マガキ」です。さらに、牡蠣の大きさによって番号がつけられ、数字が小さくになるにつれ大きいサイズとなります。
1ダースで注文しても、6€くらいから。丸いタイプと長細いタイプをミックスしてもらうこともできます。屋台では牡蠣がそのまま売っていて、1ダースにつきいくらと値段が書いてあるので、指をさして購入したりもできますよ。
屋台で注文すると、その場で牡蠣を開けてくれてレモンをつけてくれます。牡蠣を開けてくれるのが一皿で50ソンチーム、レモン半分で50ソンチームの追加料金がかかります。
カンカル風の牡蠣の楽しみ方
開けてもらった牡蠣のトレイを持って、屋台脇の海沿いや道路脇へ。牡蠣にレモンをひと絞りして小さなフォークを使って、その場で実食です!牡蠣を食べ終わったら、殻を浜に投げちゃうのがカンカル風。周りの人も食べ終わるとどんどん投げるので、辺りは牡蠣の殻で浜のようになっている程です。
牡蠣の一大産地「カンカル」で、名物の生牡蠣を楽しんでみたら、日本にはないような体験ができるはずですよ。
住所: rue des Parcs – Le Port 35260 Cancale
公式サイト(フランス語): https://www.marcheauxhuitres-cancale.com/
[All photos by minacono]
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