(c)宇佐神宮
宇佐神宮とは?国宝の本殿
(c)Shio Narumi
宇佐神宮は、725年に創建された大分県宇佐市にある神社です。「神仏習合」といって、神道と仏教のいいところを合わせた八幡信仰で知られます。
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さすが八幡神社の総本宮だけあって、手水舎の水盤が巨大です。日本一大きく、みかげ石でできた水盤は24トンあるとか。
御祭神は八幡大神。5世紀頃に、大陸から新しい文化を取り入れて国の発展を進めた第15代天皇の応神天皇が、死後に神様に生まれ変わったと考えられています。
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国宝である本殿は、普段間近で見ることはできないのですが、手前の建物の屋根の上に飛び出ている部分が見えます(左側)。
本殿は一之御殿から三の殿まであり、一之御殿には八幡大神、二之御殿には比売大神、三之御殿には応神天皇の母である神功皇后が祀られています。
これらは上宮と呼ばれていて、一之御殿から三之御殿まで、拝殿を順番にお詣りし、その後に少し離れた下宮にお詣りするまでがセット。
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この画像で女性が1人立っている所が一之御殿の前で、右側で2人連れの人々が頭を下げている所が二之御殿です。もっと右側に三之御殿の拝殿があります。
宇佐神宮では、一般的な2拍手ではなく、4拍手が昔からの習わし。2拝4拍手1拝です。
伊勢神宮に次ぐ皇室の宗廟と言われるだけあり、宮内庁から天皇のお使いの方がやってくるそうです。ガイドさんによると、その方の歩く姿は、まるで雲の上を歩くようだったとか。
ご利益は、「厄除開運や家内安全、交通安全や必勝など、総合的な御神徳をお持ちであり」と公式ホームページにあります。
No.1を獲れるご神木「大楠」
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上宮の近くに大楠があります。樹齢は約800年。実は上宮は88段の階段を上がってきたところにあり、この楠が顔を出しているのは、上半分ほどなのだそう!相当大きいのです。
ガイドさんによれば、大分出身の指原莉乃さんがAKB総選挙の前にこの大楠に祈願して2回1位を獲ったそう。またEXILEのUSAさんが、同じ名前という縁でやってきて大楠にパワーをもらって、その後EXILEのヒットが続いたそうなんです。
1つだけの願い事をもって、ご神木に触れる人が続出しています。
勝負に勝ちたいなら「勝守」
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宇佐神宮は、神輿発祥の地でもあります。八幡大神が、神輿に乗って反乱を起こした隼人族を鎮圧しに行ったと伝えられています。そのため、勝負に勝つ神社として、「勝守」(800円・税込)が人気なのです。
海外の観光客にも知られていて、受験などのために買いに来る人もいるそう。ちなみに定期的にデザインが変わります。
再生の力がある「夫婦石」
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上宮に向かっていく間に、イチイガシや楠の木々を見るのですが、「千古斧を入れず」(千年斧を入れない)と言われています。昔から、人によって加工されることのない神聖な木々に囲まれ、安らぎを感じることでしょう。
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その途中に三角形の石が2つ並ぶ石畳があります。
ここは、再生の力があるとか、良縁成就の力があると言われているパワースポット。2人なら左右それぞれ踏むと愛が長続きし、1人なら良縁に恵まれるとか。
ちなみにこれは、大分のゆるキャラである、鉢巻をしたメジロの「めじろん」の後ろ姿です。
今回はパワースポットを中心に紹介しましたが、広大な敷地をもつ宇佐神宮のなかには、数多くの神社やいわれのあるスポットが点在しています。ガイドさんに案内してもらうと、見どころを教えてもらえるので充実した参拝になると思います。
所在地:大分県宇佐市南宇佐2859
TEL:0978-37-0001
上宮門内の参拝時間:6:00~19:00(10月~3月)、5:30~19:00(4月~9月)
宇佐市観光ガイド:2時間以内1,000円、2時間以上3,000円(要予約・0978-37-0202)
HP: http://www.usajinguu.com/