【日本の冬絶景】雪の花が咲く角館武家屋敷 秋田県の雪景色

Posted by: 青山 沙羅

掲載日: Jan 16th, 2020

日本の四季の中で、凛とした冬に惹かれます。着飾ることなく、媚びることなく、色彩を削ぎ落とす潔さ。あるがままの姿で佇む冬に、神様は白いコートをふわりとかけてくれます。空から舞い降りてくる白いもの。汚れも痛みも受け入れ、大地を、山を、海を、川を、白く包み込みます。私たちが待っていたのは、「雪」でした。TABIZINEでは「日本の冬絶景」を連載でお届けします。今回は、秋田県の冬絶景。秋田県は例年12月〜3月中旬頃に雪景色が見られます。


大又川橋梁 (C)Shutterstock.com

雪の花が咲く 角館武家屋敷<秋田県角館市>

武家屋敷 角館市
写真提供:一般社団法人秋田県観光連盟 


(C)Shutterstock.com

重要伝統的建造物群保存地区指定に選定された、角館市の武家屋敷は、江戸時代に作られた城下町。国指定天然記念物162本を含めて450本ほどある枝垂桜は、冬には雪の花が満開に。黒塀の武家屋敷が雪に覆われたさまは、凛とした美しさ。モノトーンの世界に、雪の花が華やかに咲き誇ります。紅葉時期と降雪が重なると、色鮮やかな紅葉が薄く雪化粧した豪華な光景を見られます。

角館武家屋敷(かくのだてぶけやしき)

【住所】〒014-0300 秋田県仙北市角館町
【入場料】屋敷により異なる。下記サイトにてご確認ください。
https://www.city.semboku.akita.jp/sightseeing/spot/07_buke.html
【公式サイト】田沢湖角館観光協会
https://tazawako-kakunodate.com

雪あかりの世界へ迷う かまくら<秋田県横手市>


(C)Shutterstock.com


蛇の崎川原 (C)Shutterstock.com

冬の秋田といえば、450年の歴史がある横手市のかまくら。雪の山をくり貫いたドーム型の雪洞の中に、灯りをともし、水神様を祀る小正月行事。市内に80基ほどあるかまくら内では、子供達が「入ってたんせ」と声をかけ、甘酒・お餅などをふるまってくれます(神棚の水神様へお賽銭をお供えください)。子供達の素朴な接待に、心がほのぼの。地元の子供達とボランティア団体「灯り点し隊」によって作られた、蛇の崎川原会場のミニかまくら約3500個に灯りがともるさまは、雪あかりの国へ迷い込む美しさ。冷たい雪で出来ているかまくらなのに、心がふんわり暖かくなる冬のイベントです。

横手の雪まつり

【開催日時】2020年2月15日(土)・2月16日(日)18:00~21:00
【住所】横手市役所本庁舎前道路公園、羽黒町通り、二葉町通り
(上記各会場を巡回する巡回バスを運行)
よこてイーストにぎわいひろば(駅前)
民家苑木戸五郎兵衛村(2/15、16の2日間) 他市内一円
【入場料】神棚にまつられた水神様へお賽銭
【公式サイト】2020年横手の雪まつり 一般社団法人横手市観光協会
https://www.yokotekamakura.com/01_event/04_winter/kamakura_kaisai.html

声に出さず心の中で願う ねがい橋 奈曽の白滝<秋田県にかほ市>


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奈曽の白滝近く小滝集落の金峰神社内には、「ねがい橋」があります。素敵な名前ですね。上郷地区の住民の中では、「お願い事を声には出さずに心の中で願いながら、ねがい橋を渡りきれば願いが叶う」と言い伝えがあります。金峰神社の宝物殿から約150メートル階段を下りていくとねがい橋が見え、橋からは奈曽の白滝を見られますよ。

参照
にかほっとライン【観光情報】Facebook
https://www.facebook.com/nikaholtuto/posts/2690707200980820

ねがい橋

【住所】〒018-0153 秋田県にかほ市象潟町小滝奈曽沢1
【入場料】無料
【公式サイト】にかほ市観光案内
http://www.nikaho-kanko.jp/nature/water.html

寒いから創り出される日本の冬絶景。今の時期にしか見られないものですから、温かい格好で防寒して、ぜひ訪れたいものです。

注意:記事掲載の情報は、2019年12月現在のものになりますので、詳細につきましては、公式サイトで確認または開催団体へ直接お問い合わせください。

PROFILE

青山 沙羅

sara-aoyama ライター

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

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