貫禄の佇まい「樽見の大桜」
兵庫県養父市、山の斜面に佇む「樽見の大桜」は、樹高13.8m、幹回り6.3mもの大きな桜で、国の天然記念物に指定されています。樹齢千年を超えると言われ、その昔は丹波国の大きな藩のひとつ、出石藩のお殿様が花見に訪れたと伝えらています。地元の人からは「仙桜」と呼ばれ、親しまれているそうですよ。
治療によって蘇った桜…今も治療が続く理由
1993(平成5)年には、枯死寸前まで衰弱していたという「樽見の大桜」。1997(平成9年)から、樹木医による本格的な樹勢回復事業が開始され、不定根の育成や土壌改良、灌水などの治療によって樹勢が回復しました。その後2010(平成22)年に、今度は土の中の根を枯らす白紋羽病が拡大していることが分かり、新たな治療を開始。現在も養父市のもと、樹木医による治療が継続されています。
「樽見の大桜」の見学について
「樽見の大桜」は常時開放されているので、自由に見学することができます。但し夜のライトアップなどはなく、夕方以降は明かりないので、野生動物などが出没する可能性があるそうなので、十分注意してくださいね。開花時期に合わせ、週末(土・日曜日)には地元の「樽見の大桜保存会」による、物販が実施される予定です。
所在地: 兵庫県養父市大屋町見樽見
電話: 079-663-1515(やぶ市観光協会)
ライトアップ:なし
桜まつり:なし
駐車場:あり(約20台程度)
※ 大型バスは口大屋コミュニティーセンターへ駐車
[アクセス]
・公共交通機関:JR山陰本線「八鹿駅」より全但バス明延線「中村下」下車、徒歩約45分
・車:北近畿豊岡自動車道「養父IC」もしくは「八鹿氷ノ山IC」より約15分
公式サイト:https://www.yabu-kankou.jp/sightseeing/tarumi-sakura
2020年開花状況の見込みは?
「樽見の大桜」の桜の見頃時期の目安は例年4月上旬~中旬ですが、2020年2月20日発表の日本気象株式会社の情報によると、近畿地方の開花時期は平年より早いか平年よりかなり早い見込みと予想されています。
今後の気象状況で予想は変動することがあるので、情報を随時ご確認くださいね。
日本気象株式会社: 2020年桜の開花・満開予想
[情報協力・写真提供:やぶ市観光協会]
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