【日本の美味探訪】心に残る富山県のご当地グルメ3選

Posted by: 青山 沙羅

掲載日: Dec 9th, 2020

北から南まで全国47都道府県、日本には各土地の気候や文化に根付いたおいしいものがたくさんあります。この土地では何がおいしいの?ご自慢の郷土食は?旅に出たら、あなたの住んでいるエリアでは味わうことができない未知の美味を味わいたいですよね。あなたの旅がより楽しいものになるように、全国47都道府県各々のご当地グルメを3つセレクトしてみました。今回は富山県です。

ますのすし
ますのすし

富山県のおいしいものとは?

北アルプスの立山連峰と天然の生簀といわれる富山湾がある、自然豊かな富山県。富山湾は日本で蜃気楼が見られる場所として知られています。富山県の有名な食では、駅弁で知られる鱒(ます)のすし、夜の富山湾を照らすホタルイカ、富山湾で獲れる紅ズワイガニやぶりなど、富山が誇るブランドの食が目白押しです。

富山県グルメはたくさんありますが、あなたがおさえておくべき美味とは。

氷見市

「ぶり」憧れの寒ブリ

ぶりの刺身

「富山湾の王者」と呼ばれる「ぶり」は、成長によって呼び名が変わっていく縁起の良い出世魚。「嫁ブリ」といって嫁ぎ先にぶりを1本送る風習があるなど、富山県民の生活に深く根ざしています。氷見漁港に揚がる冬の「寒ブリ」は、日本海の荒波に揉まれて身が引き締まり、脂がよくのった憧れの最高級ブランド。

ぶりしゃぶ

冬に富山湾で漁獲される寒ぶりは脂がたっぷり乗っており、刺身やぶりしゃぶは最高。富山を代表する郷土料理には、 かぶの間にぶりを挟んで、麹(こうじ)で発酵させた「かぶら寿司」や、ぶりの旨みを大根が受け止めた「ぶり大根」があり、ぶりが地元で好まれていることがよくわかりますね。かぶら寿司については、ぶりは贅沢品であったため、庶民が食べる時は、ぶりが見えないようにかぶで挟んで隠して食べたという説もあります。


今年も「寒ぶり宣言」富山・氷見市に14kg超の大物も(19/11/20)/ANNnewsCH

【食べられるところ】
氷見ぶりが食べられるお店 きときとひみどっとこむ
https://www.kitokitohimi.com/site/tokusetsu/
氷見漁港場外市場 ひみ番屋街 http://himi-banya.jp
ちょこ食べ・ちょこ呑み富山 富山市観光協会
https://www.toyamashi-kankoukyoukai.jp/file_upload/100985/_main/100985_35.pdf
など

富山市

「富山ブラックラーメン」濃口醤油に黒胡椒がピリリ

富山ブラックラーメン

富山のご当地ラーメン「富山ブラック」は、濃口醤油の黒いスープ、さらに上から大量の粗挽き「黒胡椒」で、見た目が真っ黒なことに度肝を抜かれます。戦後復興期、富山市中心部の労働者のために、白飯と一緒に食べる「ごはんのおかずになるラーメン」が富山ブラックの始まり。濃い味付けで、チャーシューがたっぷり入っており、大量の黒胡椒がかかっているのがスタンダード。黒々としたスープの塩辛い味付けは、肉体労働で汗する労働者の塩分補給からきたものといわれています。

見た目の黒さに圧倒されつつ食べてみると、個性の強さゆえに病みつきになる人も多いそうです。各店により個性や味が異なるので、血圧に注意しつつ、食べ比べしてみてください。

https://youtu.be/POwkKkvRRSs
みんなのふるさと ご飯によく合う富山発祥「ブラックラーメン」/FNNsline

【食べられるところ】
ラーメン|富山市観光協会
https://www.toyamashi-kankoukyoukai.jp/?tid=100110
など

富山市、射水市など

「白えび」富山湾の淡いピンクの宝石

白海老

富山湾独特の海底谷「藍瓶(あいがめ)」に群泳する小粒の「白えび」は美しく、水揚げ直後の透明な淡いピンク色の姿から「富山湾の宝石」と称されるほど。白えび漁が成り立つほどの漁獲量は、富山湾のみだそうで、平成8年に「富山県のさかな」として選定されました。とろりとした舌ざわりに、コクのある上品な甘さは絶品。

白エビ刺身

きときと(新鮮)の白えびをお刺身でいただくも良し、

紅白丼

白えびと紅ズワイガニたっぷりの「紅白丼」も魅力的。

淡いピンクの宝石のような白えびは、一度は頂いてみたい憧れのご当地グルメです。


「富山湾の宝石」シロエビ漁解禁(2020/04/01放送)/とやまソフトセンター

写真提供:公益社団法人 とやま観光推進機構

今回は、富山県のご当地グルメの一部をご紹介しました。ご当地グルメには、各地の名産や文化が詰まっています。ぜひ、旅の思い出に味わってください。まだ出かけるのが不安というあなたは、通販で取り寄せできるお店もありますから、ご自宅で楽しむのも良いかもしれませんね。

注意:2020年12月現在の情報になりますので、店内での飲食ほか詳細につきましては、直接店舗へお問い合わせください。

PROFILE

青山 沙羅

sara-aoyama ライター

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

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