素足でくつろげる畳敷きのホテルは、エレベーターの中まで畳!
2019年7月に開業した「天然温泉 凌雲の湯 御宿 野乃 浅草」。実は全国展開しているビジネスホテル「ドーミーイン」の和風プレミアムブランド。どこがプレミアムかというと、提灯が下がった外観からして、都内にありながら温泉旅館のような雰囲気です。
石畳みのアプローチを進めば玄関が。しかもココで靴を脱ぐスタイル!
下駄箱に靴を入れたら、全館畳敷きを物語るようにロビーから畳が広がっています。外国人などは、ホテルでの靴脱ぎに“ワ~オッ!”と最初の驚きや新鮮さを抱くのだとか。
素足の感触がなんとも心地よいこと!靴を脱ぐだけでこんなにリラックスできるとは、ちょっとした発見です。畳と白木、和文様が効果的に配された館内は、東京ということを忘れさせるほど。
さりげなく飾られている和小物も素敵ですが、驚かされたのがこのエレベーター。なんと中まで畳敷きになっています!
もちろん、客室へ続く館内の廊下もすべて畳敷きで、素足で過ごすことができます。
使い捨てスリッパもフロントに用意されていますが、住宅事情などにより畳や和の感覚を感じることが少ない毎日。日本人にも畳×素足の新鮮さと心地よさは格別なので、ぜひ裸足で過ごしてみてください!
白木と琉球畳のしっぽり落ち着いた小粋な客室
宿泊したのは全154室の中で一番多いダブルルーム。広さは約15平方メートルで幅140㎝のダブルベッドが備わります。このほかにも広さ約14平方メートルのシングルルーム、広さ約18平方メートルのクイーンルーム、約20平方メートルのツインルームなど、数タイプの客室がそろいます。
清々しい琉球畳の客室には、ロータイプのベッドやテーブルが配され、窓には障子が備わる造り。白木に藍や紅などの壁がアクセントになった和の空間は、のんびりと過ごせそう。
前日までに予約をすると、なんとウェルカムフルーツのサービスが!1階のレストランでは、ウェルカムドリンクのサービスもあり、14時30分~23時まではコーヒーや緑茶などのフリードリンクが用意されているのでチェックしてください!
全米No.1の実績を誇るサータ社製のベッドが全室に導入されていて、やわらかく身体をホールドする優しい寝心地は最高!
全室シャワーブースのみの造りですが、地下1階に温泉大浴場があるので安心。パウダースペースはしっかり確保されています。
竹を使ったハンガーバーや苔玉など、部屋の細部にも和のエッセンスが取り入れられ素敵。
注目してほしいのは客室からの眺め!障子を開ければ、目の前に浅草寺や五重塔、正面にはスカイツリー、右側には觔斗雲(きんとうん)のような金色のオブジェで有名なアサヒビールのビルまで望めます。これは夜景が楽しみ!
希少性の高い浅草花やしきを望むことができる客室まであります。浅草寺やスカイツリーを眺望できる客室は全客室の約1/4、浅草花やしきを望める客室は極わずかとのこと。
東京で天然温泉満喫!“浅草の黒湯”はエスプレッソ色!
客室に備えられた湯かごをもって温泉へ。男女別に設けられた大浴場は、15時から夜通し入浴できるのもうれしいポイント。女性はチェックイン時に教えてもらえる暗証番号のセキュリティーが施されているので安心。男性はルームカードキーで大浴場に入場できるシステムになっています。
檜のかまちをもった湯船には、温泉がなみなみとあふれ、その色は真っ黒!紅茶というよりはコーヒー、いえいえ、エスプレッソといったほうがいいほど“こゆ~い”お湯。なんたって湯船の底はもちろん、自分の足も手も見えないほど。
“浅草の黒湯”とも呼ばれる湯は、ミネラル成分豊富でさらりとした肌あたり。源泉温度18度の鉱泉を加温しているのですが、東京の温泉に比較的多いにおいなどもなく、ゆっくり楽しむことができます。
湯船から突き出た柱状節理(ちゅうじょうせつり)という、六角形の形状をもつ珍しい玄武岩や浅草の風物が描かれた絵が浴場に表情を与え、陶器でできた壺風呂やミストサウナ(女性)、ドライサウナ(男性)なども併設。
湯船から景色を望むことはできませんが、外気を取り込む造りになっていて、半露天風呂のような感覚で楽しめます。もちろん、クレンジングや化粧水、コットン、綿棒、ドライヤーなど、アメニティもしっかりとそろっています。
彩り豊かな豪華海鮮丼も見逃せない!
お風呂からあがって客室に戻れば、窓からは浅草寺やスカイツリーがライトアップされてキラキラと輝く美しい眺めが広がります。ホテルは11階建てとそれほど高くないため、夜景をより間近にダイナミックに感じることができます。
夜小腹がすいたときには、夜鳴きそばのサービスも。21時30分~23時までハーフサイズの醤油ラーメンを無料でいただくことができます!
朝食も目が喜ぶほど彩り豊かで、いろいろな料理を少しずつ味わえるスタイル。ネギトロや甘エビ、コハダ、サーモン、たっぷりのイクラなどが乗った豪華海鮮丼(小椀)をメインに、焼き魚や煮物などからなるお重に入った彩り御膳、これに加え、温泉卵やサラダなどの小鉢が約10種類も!パンや卵料理からなる洋食スタイルもありますが、断然この和食がおすすめ!
素足で過ごせるゆるりとした雰囲気、エスプレッソのような温泉“黒湯”、琉球畳の小粋な客室など、旅館のようなスタイルでほっとひと息つける和風ホテルは、遠くに行かなくても、東京浅草で温泉旅行気分をめいっぱい楽しむことができます。
住所:東京都台東区浅草2-7-20
料金:1泊素泊まり1名5,000円~ 1泊朝食付き1名6,800円~
CHECK IN/OUT:15:00/11:00
客室数:154室
アクセス:つくばエクスプレス「浅草」駅A1出口より徒歩4分
URL:https://www.hotespa.net/hotels/nono_asakusa/
※2020年8月現在、新型コロナウイルス感染症対策のためサービス体制や料理提供方法などが通常と異なることがあります
[All Photos by (C)tawawa]