名建築家によるスタイリッシュな温泉施設
(C)加賀片山津温泉 総湯
JR加賀温泉駅から車で10分ほどの「加賀片山津温泉 総湯」は、2012年4月にオープン。地元の人が通い、観光客もふらりと訪れることができる日帰り温泉施設です。目の前に広がる柴山潟とお湯の水面とがつながっているかのような「潟の湯」と、樹木の緑に囲まれた「森の湯」、自然に包まれた2つの異なる温泉を堪能できます。
(C)加賀片山津温泉 総湯
全面ガラス張りで、とても温泉施設とは思えないスタイリッシュな建物は、「ニューヨーク近代美術館(MOMA)」など国内外の美術館や「GINZA SIX」を手掛けたことで知られる建築家・谷口吉生によるものです。旅の途中にふと訪れた先で、こんな贅沢な建築物にお目にかかれるとはうれしい驚きです。
(C)加賀片山津温泉 総湯
洗練された空間でくつろげる「まちカフェ」
(C)加賀片山津温泉 総湯
施設の2階にある「まちカフェ」では、ガラス越しに白山連峰と柴山潟を眺めながら、地元の食材を生かした多彩なメニューを楽しめます。地元の野菜をふんだんに盛り込んだ「本日のプレートランチ」(1,300円・税別)をはじめ、サンドイッチや窯焼きピザ、季節のフルーツを生かしたパフェなど、ラインナップはかなり充実しています。
温泉卵、カボチャ、ブロッコリーのアイス、さつまいもスティック、小松菜シフォンケーキと野菜を生かしたスイーツてんこもりの「加賀パフェ」(970円・税込)は、パフェ好きなら一度は味わいたい創意工夫あふれる一品。
ことこと煮込んだ日替わりのクラムチャウダーやポタージュなどのスープは、冬にうれしいメニューです。
リピート必至!「ご当地バーガー」
バリエーション豊富な「サンドイッチ」から、ご当地バーガーの「片山津バーガーサンド」(900円・税別)を注文しました。「選べるサンドイッチランチ」(+300円・税別)にすると、サンドイッチ+ポテト+ドリンクをセットにできます。せっかくなので地元「加賀棒茶」のアイスティーと一緒にいただきます。
温泉卵を半分に割ると、半熟の黄身が現れました。ハンバーグはジューシーで肉の旨みがたっぷり!トロリとした温玉と一緒にいただくと、たまらないおいしさです。これを味わうために再訪したいほど気に入りました。太めのポテトにも大満足!
「ソースカツ」(650円・税別)は、厚切りのカツとたっぷりの地野菜をサンドした一品。こちらも肉汁たっぷりで食べ応えがあります。
ほかにも「照り焼きチキン」(650円・税別)、「合鴨ロースト」(600円・税別)、「BLT」(650円・税別)、「えびアボカド」(700円・税別)、「ホットドッグ」(650円・税別)、「フルーツサンド」(700円・税別)など9種のサンドイッチがそろいます。
絶景を前にゆったりと癒やされる
窓の先には悠然とした柴山潟の景色、その向こうには富士山、立山と共に日本三霊山のひとつとされる白山連峰を一望できます。これからの季節は、雪景色を眺められる日も多いことでしょう。
テラスに出ると、潟の目の前で悠々とした開放感を味わえます。暖かい季節にはテラス席がおすすめです。あまりにも気持ちが良くて、思わず長居してしまいそう・・・。
「ヒラクベーカリー」のコッペパンを使用
このサンドイッチで使用するコッペパンは、この施設の向かいにある「ヒラクベーカリー」の特注だそう。国産小麦で作るしっかりとした味わいのパンも、このサンドイッチのおいしさのポイントでしょう。
というわけで、帰りがけに「ヒラクベーカリー」に寄ってみました。シンプル&ナチュラルな佇まいからして、いかにもおいしそうな雰囲気が漂っています。お客さんが次々と来店されていたので、地元の人にも親しまれているのでしょう。
店内に並ぶパンを見ると、全ておいしそうな表情をしていますよ。朝食用にバゲット(L 280円・税込)、クロワッサン(190円・税込)、パン・オ・ショコラ(220円・税込)を購入しました。
翌朝いただきましたが、しっかりと焼き込まれたバゲットは味わい深く、本場フランスで食べたものを思い起こさせます。表面がパリっとさっくりとした食感のクロワッサンとパン・オ・ショコラは、バターの風味が口中に広がり、こちらも本場顔負けの質の高さです。
これは予想外の出会いでした。こちらのパンを購入するために「片山津温泉」を訪れたいほど気に入りました!こんな偶然の出会いも旅の醍醐味ですね。
ヒラクベーカリー
住所:石川県加賀市片山津温泉乙69-39 湯の元ビル1F
※片山津温泉総湯の目の前
電話:0761-76-9362
定休日:火・水曜日
営業時間:9:30~17:30(なくなり次第終了)
URL:
http://hirakubakery.com/
「総湯」を中心とした小さな一角に、名建築家が手がけた日帰り温泉施設、絶景カフェ、本格派ブーランジェリーと上質なものが凝縮されています。JR加賀温泉駅からタクシーで約10分で行けますよ。
ゆったりと温泉に浸かり日頃の疲れを癒やした後は、絶景を眺めながらおいしいご当地グルメを堪能できます。幸せなひとときを過ごせるとっておきのスポットです。
片山津温泉 総湯
まちカフェ
住所:石川県加賀市片山津温泉乙65-2 片山津温泉総湯2F
電話:0761-74-5500
定休日:木曜(その他臨時休業の場合あり)
営業時間:10:00~17:00(L.O.16:30)
ランチ:11:00~14:00(L.O.13:30)
サンドイッチ:販売開始11:00~
加賀パフェ:14:00~16:00(L.O.)
URL:
https://www.sou-yu.net/menu/machicafe.html
[(C)以外photos by ロザンベール葉]
Do not use images without permission.
ロザンベール葉
主に横浜・東京で育ち、縁あって京都に在住。美術書出版社勤務を経て、フリーランスライター歴20年余り。フランス人のパートナーと共に、フランスとイタリアを中心に気ままな旅をする。海はどこも好きだけど、「地中海」という響きに憧れる。マイペースが好き。
【HAN-KUNファン必見!】メジャーデビュー15周年!コラボ第4弾は金
Apr 27th, 2024 | TABIZINE編集部
HAN-KUN のメジャーデビュー15周年を記念して行われている、コラボレーションアイテム企画。その第4弾として金沢カレーの老舗「ターバンカレー」とのコラボ商品が発売されました。黒色・濃厚・中辛で、こってりしたコクが特徴の「金沢カレー」が自宅で楽しめるレトルトカレーです。
【金沢でしか買えないお土産ベスト10】もらったらうれしいおすすめ20選も
Apr 26th, 2024 | TABIZINE編集部
【2024年4月26日更新】金沢のお土産実食ベスト10を発表! 金沢駅で買える、定番お菓子からおしゃれ&映えスイーツ、おつまみやご飯のお供にもなるお菓子以外のものまで、もらったらうれしい人気のお土産もピックアップしてみました! 駅構内のお土産売り場「りんと」や、「あんと」の2階にある「100banマート」、ショッピングモール「金沢百番街」など、すべて金沢駅で購入OK。ここでしか買えない限定品や、老舗の銘菓、さらには加賀野菜や魚介まで、本当におすすめしたいお土産をお届けします。
【石川県の穴場観光地3選】現地に行ったからおすすめできる!川床から発酵の
Mar 28th, 2024 | sorano
2024年3月16日に北陸新幹線の金沢〜敦賀間がついに開業しましたね! 東京や大阪、全国各地から北陸へのアクセスが早く、便利になりました。能登半島地震で打撃を受けた北陸4県の早期観光復興のため実施されている『北陸応援割』もあり、石川県はまさに今一番行きたい観光地のひとつではないでしょうか。この記事ではそんな石川県の穴場の観光地を3つ、ご紹介します。
【可愛いお土産「もなか」16選】お取り寄せもOK!癒しの動物最中からイン
Mar 27th, 2024 | TABIZINE編集部
【2024年3月27日更新】ハムスターや猪などの動物、トーストやバナナなどの食べ物、そしてインパクトあるなまはげや、さらには東京駅丸の内駅舎まで、全国各地のユニークな最中たち。自分で餡を詰めるタイプや、老舗の味を楽しめるものまで、ランキングとともに個性的な最中を16選まとめてみました。可愛くて楽しい最中は、お土産にはもちろん、自分へのご褒美にもおすすめですよ。
【北陸応援割で!】今すぐ行きたい“北陸”観光ディスティネーション17選|
Mar 16th, 2024 | TABIZINE編集部
【2024年3月16日更新】TABIZINEでは、「今すぐ行きたい!」と思える魅力的な北陸旅行のディスティネーションを大特集。これまでにTABIZINEで紹介した人気観光地はもちろん、新たにTABIZINEライターが「今推したい!」と思う石川県・富山県・福井県・新潟県の観光情報をお届けしていきます。旅の目的地となる珠玉の温泉、観光スポット、グルメ、アクティビティなど、すべて現地ルポです!
【金沢市片町】予約必至のおでん居酒屋「酒BARのおでん バンチョーサン」
Mar 13th, 2024 | はなすけ
石川県金沢市、片町の隠れた名店、「酒BARのおでんバンチョーサン」。ほどよく明るい店内には、一見さんやおひとりさまにも入りやすいカウンター席はもちろん、グループでの利用に嬉しいテーブル席も完備されています。イチオシの創作おでんやおいしいお酒に舌鼓を打ちながら、店主である「番長さん」に能登半島地震後のお店の在り方などのお話を伺いました。
【石川・富山わざわざ行きたいレストラン5選】食通を唸らせる北陸の美味!小
Mar 7th, 2024 | Miki D'Angelo Yamashita
食通にとって、今、石川・富山は美食の最先端の地になっています。北陸の山・海・里の幸をふんだんに使ったご馳走三昧の旅が楽しいエリア。わざわざ行きたい美食処も目白押しです。能登半島地震の影響で苦戦している飲食店を応援するためにも、美食の旅に出てみませんか。日本各地の食を長年取材してきた中でもイチオシの石川・小松市、富山・岩瀬地区と秘境のレストラン5軒をご紹介します。
金沢で「塗り」を体験する。ものづくりとお茶を楽しむ「金沢茶寮」で特別な時
Feb 13th, 2024 | kelly
【2024年2月13日更新】金沢市街を一望できる高台に、2022年3月オープンした体験型アートカフェ「金沢茶寮」。築100年以上の古民家を改装した施設では、「塗り」が体験でき、その日に自分の手で色彩をほどこした器で日本茶が楽しめ、その日に持ち帰れるのだとか。いったいどんな空間なのでしょう。早速、足を運んでみました。
ミシュランの2つ星の高級料亭が手がけた、本物にこだわる甘味処「つぼみ」|
Feb 1st, 2024 | Riko
石川県金沢市、「金沢21世紀美術館」より徒歩約2分の場所にある、甘味処「つぼみ」。ミシュラン2つ星の日本料亭『杉の井 穂濤(ほなみ)』の姉妹店であり、50年以上の歴史を持つ「つぼみ」は、素材へのこだわりやおもてなしの精神が息づく、風情豊かな甘味処として地元民に愛され、国内外の観光客にも人気の高いお店です。
【金沢おすすめ土産】涼しげで小さな宝石のような銘菓「わり氷」4種食べ比べ
Jun 20th, 2023 | 岩下彩
キラキラ光る小さな宝石のような金沢銘菓「わり氷」をご存じですか? わり氷は「和菓子 村上」が製造販売する人気商品で、オンライン注文は殺到し欠品するほど。わり氷って一体どんな味? どこで買えるの? 気になるポイントを実食ルポを交えて、紹介していきます!