死ぬまでに、この目で見たい「メキシコの絶景」

Posted by: Miho Nagaya

掲載日: Dec 22nd, 2013

絶景の宝庫、メキシコ

日本の国土の7倍近くの広さがあるメキシコには、自然や歴史によって生まれた絶景の宝庫。
そのなかから、一度は訪れてみたい選りすぐりの絶景スポットを案内します。

太古から脈々と続く神秘の泉、セノーテ

カリブ界の世界的リゾート地、カンクンがあるユカタン半島には、石灰岩大地に開いた穴に数百年かけて地下水が溜まって出来る泉、セノーテ(Cenote)が1000以上あります。神秘的な沼という感じですが、潜ってみると、その透明度の高さに驚かされます。

死ぬまでに、この目で見たい「メキシコの絶景」

長い歴史をかけてできた泉、セノーテ ©Miho Nagaya

グランドキャニオンの約4倍の大きさ、バランカス・デル・コブレ

チワワ州のシェラ・タラウマラにある峡谷、バランカス・デル・コブレ(Barrancas del cobre)は、海抜1500~2400メートルの山脈にある6つの峡谷からなる地帯で、全体でおよそ6万平方キロメートル。なんと、アメリカのグランドキャニオンの4倍の大きさがあります。

死ぬまでに、この目で見たい「メキシコの絶景」

峡谷の深さは1300メートルで、最も深いところでは1890メートルにおよぶとか ©Miho Nagaya

死ぬまでに、この目で見たい「メキシコの絶景」

ピエドラ・ボラーダ(飛ぶ石)と呼ばれるぐらぐら動く巨石 ©Miho Nagaya

自然が作り上げた彫刻、石の滝「イエルベ・エル・アグア」

オアハカ州のミトラ近郊の渓谷にあるのが、イエルベ・エル・アグア(Hierve el agua)。高濃度のミネラル成分を含んだ水が、岩を溶かして、数千年かけて炭酸カルシウム化したことにより、まるで石の滝のようになっています。高さ約30mの滝の上には、天然のプールがあり、泳ぐことができます。

死ぬまでに、この目で見たい「メキシコの絶景」

芸術作品のような石化した滝 ©Miho Nagaya

死ぬまでに、この目で見たい「メキシコの絶景」

緑のなかにこつ然と現れる滝 ©Miho Nagaya

死ぬまでに、この目で見たい「メキシコの絶景」

今でもわき水が出ている ©Miho Nagaya

死ぬまでに、この目で見たい「メキシコの絶景」

天然のプールで絶景を堪能 ©Miho Nagaya

おとぎの国のようなグアナファト中心街

世界文化遺産に登録されるグアナファト州のグアナファト(Guanajuato)中心街。元々炭坑の町だったので、トンネルや丘の傾斜に無数にはりめぐらされた路地があり、それに沿って中世風な建物がびっしりと建てられています。まるでおとぎの国のよう。

死ぬまでに、この目で見たい「メキシコの絶景」

カラフルな家がびっしり並ぶ ©Miho Nagaya

死ぬまでに、この目で見たい「メキシコの絶景」

夕暮れの町に灯りがともる頃、息をのむほど美しい風景を眺めることができます ©Miho Nagaya

トルコブルーの海につかりながら古代遺跡を眺めるトゥルム

カンクンからもほど近いマヤ文明末期(13~15世紀)の遺跡トゥルム(Tulum)。カリブ海を見下ろす断崖の上に遺跡が立っています。遺跡の下には美しいビーチが広がっていて、トルコブルーの海で泳ぎながら、遺跡を眺めるのは格別です。

死ぬまでに、この目で見たい「メキシコの絶景」

マヤ遺跡とカリブ海のコンビネーション ©Miho Nagaya

死ぬまでに、この目で見たい「メキシコの絶景」
こんな美しい海を見下ろす遺跡はそうないのでは ©Miho Nagaya

死ぬまでに、この目で見たい「メキシコの絶景」

白い砂浜と、どこまでも続くトルコブルーの海 ©Miho Nagaya

死ぬまでに、この目で見たい「メキシコの絶景」

遺跡見学の後は敷地内のビーチでひと泳ぎできます ©Miho Nagaya

自然のトンネルのなかに現れる秘密のビーチ

ナジャリ州テピックにあるイスラス・マリエタス(Islas Marietas)
はユネスコの世界自然遺産にも登録される保護区。大自然が作ったトンネルのなかに突如現れるのが、通称「プラヤ・エスコンディーダ (Playa Escondida)」(かくされたビーチ)。このビーチへは、州政府公認のツアーを利用しないとたどり着けません。

異次元!クリスタルの洞窟

ナショナル・ジオグラフィックの記事『キラキラ輝く奇観、巨大結晶の洞窟』で採り上げられてから、世界中の話題をさらった、クエバス・デ・ロス・クリスタレス(Cuevas de los cristales)。
チワワ州のナイカ鉱山で2000年に見つかった透明石膏の巨大な結晶の洞窟です。

長さ11メートルに及ぶ結晶も見つかった Photo by Javier Trueba ©flickr /ROBISA – RODOLFO BIBER

洞窟内の気温は58度、湿度は100%にいたるため、ツーリストが気軽に来られるような場所ではなく、また水晶の保護のために一般公開はされていません。でも、いつか、この驚異的な景観を見にいってみたいものです。

PROFILE

Miho Nagaya

長屋美保 ライター

メキシコシティの路地裏から見た生のラテン文化や社会を追い続けるフリーライター兼なんでも屋。雑誌、WEB、ラテン圏アーティストのCD解説、映画、コンサートのパンフレットなど、メキシコを中心としたラテンアメリカの記事を日本の媒体に執筆するほか、リサーチやスペイン語⇔日本語翻訳も行う。情報サイトAll Aboutのメキシコ公式ガイドでもある。

メキシコシティの路地裏から見た生のラテン文化や社会を追い続けるフリーライター兼なんでも屋。雑誌、WEB、ラテン圏アーティストのCD解説、映画、コンサートのパンフレットなど、メキシコを中心としたラテンアメリカの記事を日本の媒体に執筆するほか、リサーチやスペイン語⇔日本語翻訳も行う。情報サイトAll Aboutのメキシコ公式ガイドでもある。

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