丼からこぼれんばかりの西洋料理と和食の融合もんじゃ
月島に「こぼれや 本店」と「こぼれや 結」を2店を構えるもんじゃのお店「月島もんじゃ こぼれや」。その店名の通り、器からこぼれんばかりの具だくさんのもんじゃが人気です。
今回オープンする3軒目は「KOBOREYA 月島」とアルファベット表記の名前で、“⻄洋×和”をコンセプトに、⻄洋の味付けや素材を活⽤した進化系の創作もんじゃを楽しめるそうです。上の写真中央左にあるビル、6階建ての「ザ・シティ⽉島」の最上階にオープンです。
落ち着いたシックなレストランといったインテリア
ビルの1階からエレベーターで6階に上がり扉が開くと、粋な暖簾が迎えてくれました。
窓際に、夜景が楽しめる掘りごたつ式のテーブルがある和風の個室が並び、中央には厨房を見渡せるテーブル席。黒を基調としたシックな内装で、プライバシーも保たれています。
厨房はまるでバーカウンターのようなつくりで、自慢の日本酒の一升瓶が並び、奥の窓からは月島の夜景が望めます。確かにここは月島なんですが、お店の雰囲気のせいか、「ちょっといままでの月島とは違うかも」といった期待が盛り上がります。
ちなみに、個室メインというレイアウトに加えて、店内の空気が3分で入れ替わるという換気能力を備えていて、新型コロナウイルス感染対策もしっかり。そういえば、換気がしっかりしているということで、食事の後でも衣服に食べ物の臭いがついていないと感じました。
進化系「こぼれや海鮮クリームもんじゃ」を実食!
メニューにはフレンチやイタリアンなどの西洋料理と和食が融合したもんじゃが並びます。そのひとつ、こちらが「こぼれや海鮮クリームもんじゃ」(1,990円・税抜)です。ご覧ください、このてんこ盛りの色とりどりの具を!白蛤、鮭、赤海老、牡蠣、帆立、いくら、あさり、いかげそといった豊洲市場から届くシーフードと共に、真ん中あたりにクリームソースも見えます。
店員さんが手際よく調理してくれます。もちろん、腕に覚えのある方なら自分で作るのもOKです。熱い鉄板の上で、勢いよく具材が焼かれ、炒められていきます。
一通り火が通ったら出汁部分が投入されて、勢いよく音を立てながら水蒸気が上がります。これはかなり盛り上がります。
全体によく混ぜ焼いたら、もんじゃ専用の小さなへら「はがし」で一口分をとって口に運びます。和のしっかりとした出汁感はそのままに、クリーム濃厚が旨味がプラスし、食感もしっとりとさせています。これが洋と和のコラボ。納得です。
鉄板の上ではだんだんおいしい焼き目がついてきました。そろそろ添えられている山椒といくらをトッピングしていきます。山椒の辛さと軽いしびれ感、さっぱりとしたいくらの醤油漬けのプチプチ感が、食欲を刺激し続けます。1人前がしっかりした量なので、満足感がばっちりです。
リブロースにサルシッチャ、カルボナーラも厳選具材の和の出汁で
この美しいA5ランクの「山形牛リブロース」の色合いをご覧ください。そして薫り高いキノコの王様ポルチーニ。「山形牛ポルチーニもんじゃ」(1,990円・税抜)にはたまごが味変を演出します。
このお店のどのもんじゃにも使われる出汁は豚骨ベースで、鶏ガラ、野菜、鯖節、うるめ節、カタクチイワシの煮干し、昆布などの厳選素材を使って5時間煮込まれているそうです。
「サルシッチャもんじゃ」(1,890円・税抜)は、イタリアのソーセージ「サルシッチャ」をメインに、フランス料理の定番レンズマメの煮込みと一緒に。やっぱりソーセージといえばマスタードですが、そこに和の青ネギがもうひと味プラスします。
お店で使われている揚げ玉はミシュラン掲載の「天ぷら 阿部」の白ごま油で揚げられた揚げ玉。ここから出る脂のコクと旨味が、特製出汁との相性ばっちりです。
こちらは目にもびっくり。なかなかの盛りの「青森長芋カルボナーラもんじゃ」(1,990円・税抜)です。パルミジャーノチーズに粗く挽かれた黒コショウに、大きめにカットされた旨味たっぷりパンチェッタ。そんなカルボナーラのベースに、青森産の長芋の旨味とシャキシャキとトロトロの食感が融合している一品です。
窓から夜景を楽しみながらゆったりとした時間を
ワイワイがやがやとした昔ながらのもんじゃ屋さんで食べるシンプルなもんじゃもいいけれど、2度目の月島なら、ちょっと贅沢な具材を洋と和のマッチングで楽しめるこの店はおすすめ(もちろん1度目からでも)。窓の外に広がる夜景を眺めながら、天空の新感覚もんじゃを、個室でのんびり+安心で楽しめます。
住所:東京都中央区月島3-7-12 ザ・シティ月島6F
電話:03-6555-5210
営業時間:火・水・木17:00〜24:00 、金・土・祝17:00〜25:00、日・祝前日17:00〜22:00
定休日:月曜日
HP:http://tsukishima-monja-koboreya.com/
[All photos by Atsushi Ishiguro]