夕暮れ時の深い青空
函館山で、市街地の夜景を取ろうと、夕方から展望台に上り、日が暮れるのを待っていたときのこと。
(C)Akiko Imai
日が陰っていくにつれて、ポツリポツリと明かりがともり始め・・・。
(C)Akiko Imai
空の色がだんだんと藍色になっていきました。
(C)Akiko Imai
そして時間とともに空の藍色はさらに濃くなり、あたりは闇に包まれました。この真っ暗になる前の、幻想的な藍色の空はいったい何? あまりにも印象が強く、ずっと気になっていましたが、後で調べてみると、どうやらこれは「ブルーモーメント」と呼ばれる現象だったようです。
日本で見られるのはたったの数十分
ブルーモーメントとは、もともと北欧で生まれた言葉です。
緯度の高い北欧やロシアなどでは、夏至の近くになると真夜中でもこのような色の空なのだとか。いわゆる、「白夜」と呼ばれる状態ですね。
高緯度以外の地域では、ブルーモーメントは日没後の数分~数十分間現れます。雲ひとつない快晴で、空気が澄んでいるときに現れやすいといわれています。
ちょうどこの、ブルーモーメントの現れる時間帯は、「逢魔時」とも呼ばれ、魑魅魍魎(ちみもうりょう)に出会う禍々しいときとされています。
確かに、昼間の暑さがひと段落し、生ぬるい風の吹く宵の口に、こんな色の空だったら、わけもなく心がかき乱されてしまいそうですね。
[あおぞら・めいと]
[Photo by Shutterstock.com]
Akiko Imai ライター・気象予報士
「団子より花」をモットーに、グルメよりは生き物や絶景を求めて旅するフリーライター。普段は医療系記事・育児&教育系記事・子ども向け科学本などを執筆する傍ら、気象予報士としてお天気教室の講師も務める。共著書に『気象の図鑑 (まなびのずかん)』(技術評論社)がある。
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