日本初上陸の仏ブランド「Mギャラリー」
「京都悠洛ホテル Mギャラリー」が建つのは、三条大橋のたもと。東山の山並みや鴨川の様子が一望できる一方、祇園や八坂神社などの人気観光名所が徒歩圏内というロケーションも魅力です。
東海道五十三次終点の「その先」をイメージ
土地に由来するストーリーを大切にするMギャラリー。フレンチレストラン「54TH STATION GRILL」という名前には、ホテルが東海道五十三次の西の終点、三条大橋にあることから“54番目の宿場町”という意味が込められています。
客席は竹林のセンターガーデンを取り囲むように配置。ガラス張りの天窓から差し込む自然光が心地よく、開放感もひとしお。訪れれば、青々とした清涼感と和の趣が非日常の世界に誘ってくれることでしょう。
「54TH STATION GRILL」が新たに掲げるコンセプトは “54番目の宿場町で食の旅を”。
江戸時代、東京から京都まで歩いて旅をするには最低2週間かかり、旅人はその道中、53の宿場町でその疲れを癒やしたと伝えられます。
新メニュー「Menu Voyage」は東海道の各地から持ち寄った特産品で、旅の無事を祝ったであろう往時の宴をイメージ。東京〜京都間の53の宿場町の旬食材をメインに使った料理を、“54番目の宿場町”で味わうことができるというもの。古の時代に想いを馳せながら、今の日本の旬を堪能するーー。歴史と食が折り重なる「食の旅」を楽しめるのです。
春の味覚ひしめく、アートなご馳走
「Menu Voyage」は前菜盛り合わせ、メイン(ランチは7種から1つ、ディナーは11種から2つ)、デザートで構成されます。
前菜盛り合わせは3段のお重でサーブ。蓋を開けると彩り豊かな6つのアイテムたちがお出まし。湘南シラスの生春巻、奈良産馬肉、静岡山葵、浜名湖産の鰻、琵琶湖鮎のリエットなど東海道の食材が勢ぞろい。
目で愛でる喜びも兼ね備えたメイン料理
メイン1品目は「静岡下田産金目鯛のポワレ」。オマール海老をベースとしたソースはゲストの目の前で注がれるというプレゼンテーションが。
特筆すべきは、エディブルフラワーやハーブなどの“コンディメント”を思い思いのスタイルで飾り付けできること。感性も心地よく刺激されるはずです。
薄いパープル、ワインレッドの花々とハーブをあしらってみました。見た目だけでなく香りも一層華やかに。
主役の金目鯛は絶妙な火入れで、皮はパリッと香ばしく身はふっくら柔らか。桜海老の旨味と九条葱の風味とも極上のハーモニーに。プロの丁寧な手仕事が感じられる珠玉の味わいでした。
メイン2品目は「京鴨胸肉のソテー、赤ワインソース仕立て」。クリエイティブな盛り付けはこのままでも十分美しいのですが、せっかくなのでアレンジしてみましょう。
お皿半分を“ガーデン”に仕立ててみました。毎日の料理で幾度となく盛り付けしているものの、プロの洗練された料理へデコレーションするというのはもはや別格。さまざまな色を組み合わせていく作業の楽しさといったら!
京都産の鴨肉は濃厚な旨味を湛え、繊細な脂感が印象的。さり気なくトッピングされたハニーコームと胡桃の食感や、さくらんぼの酸味がアクセントとなって、最後の一口まで重層的なおいしさが続きます。
デザートは木苺のミルフィーユ、オレンジのブランマンジェ、抹茶のオペラ、バスクチーズケーキなど。まるで宝石のように煌めく桃のジュレが華やかなエッセンスを加え、エレガントな春を感じるひと品でした。
京都にいながらにして、東海道53の宿場町の旬を楽しめる新メニュー「Menu Voyage」。旅行がしづらい今こそ、往時の歴史ロマンを感じながら「食の旅」を堪能してみてはいかがでしょうか。
住所:京都府京都市東山区大橋町84
電話:075-366-5800
アクセス:京阪電鉄本線「三条」駅徒歩2分/地下鉄東西線「三条京阪」駅徒歩2分
URL:https://kyotoyurahotel-mgallery.com/ja/
54TH STATION GRILL「Menu Voyage」
リニューアル日:2021年4月29日(木・祝)
ランチ料金;4,000円(前菜6種盛り合わせ、メイン1種、デザート5種)
ディナー料金:7,500円(前菜6種盛り合わせ、メイン2種、デザート5種)
※料金は全て税・サービス料込です。
※季節により、提供するメニューが予告なく変更となる場合がございます。
[All photos by Nao]