海岸沿いに広がる複合施設「海ん道」
那覇空港から国道331号を車で南下すること20分ほど、住宅街を抜けた海辺に海ぶどう農園が広がる「海ん道-UMINCHI-(うみんち)」はあります。
畑などが広がるのどかな風景の中を車で走っていると、可愛らしい緑の看板が見えてきました。
看板を左に曲がると「海ぶどう農園」に到着です。
こちらがこの日の目的地「海ん道-UMINCHI-(うみんち)」。2005年にオープンした、キャンプ場やゲストハウス、カフェなどが併設されている複合施設です。その中の一つが、海ぶどう摘み取り体験ができる「海ぶどう農園」だというわけです。海ぶどうの養殖に加えて、カフェとショップも営業していますよ。
まずは海ぶどう養殖場の見学からスタート
まずは養殖場のチェックからスタート! 大きなビニールハウスの中でお目当ての海ぶどうが育てられているのだとか……。台風が多い沖縄なので、風で壊れてしまわないように天井のビニールを外したりと、手間もかかるそうです。
3m×6mほどの水槽が100槽あるという養殖場、広~い! 常に100槽が埋まるサイクルで海ぶどうが入っているそうです。海ぶどうは成育まで、夏は1カ月から1カ月半、冬は2カ月ほどかかるとのこと。と、ここで、筆者が驚かされた事実を聞いてしまいました。なんと「沖縄では海ぶどうが食卓に上がることがほとんどない」だそう。なぜなら、「おかずにならないから」とのシンプルな理由、そうなんですね……。
気を取り直して、見せて頂いたのは、成長し終わった海ぶどうの水槽。こちらは海水を常時ぐるぐると循環させて、海ぶどうについた小さなエビや虫を死滅させています。
くきが多く、粒があまりついてないものはもう一度育て、大きくしていきます。「SDGsな食材なんです」と、スタッフさん。
こちらは立派に育った海ぶどう。
成育まではネットではさみ棒で押さえつけて、海ぶどうが海中で育つ際に岩に貼り付く様子を再現。この環境で大きくなっていくんですね。
わさわさと海ぶどうがネットに密集! このネット、軽々と持っているように見えますが、持たせてもらうと相当な重さ。腕はぷるぷると震えるほどでした。
輪っかをつくって摘み取りスタート!
では次に作業中のスタッフさんたちと一緒に、摘み取り体験スタートです!
大きい水槽の中で親指と人差し指で輪っかを作り、海ぶどうの束をつかんだら輪っかを外側にぐいっとひねって優しくちぎっていきます。
初めてにしては上手に取れたのではないでしょうか? 摘んだ束の中から粒が多くついているものと、茎が多いものをわけていきます。
分ける作業に夢中になり、つい無言に・・・。そんななかでも地元のスタッフさんたちは、とても気さくに接してくれます。「海ぶどうの天ぷら作ってみたのよ~」などと料理の話などに花が咲き、レシピ情報もゲットです。
世界でここだけ!海ぶどうソフトクリーム
摘み取り体験の後は、ショップに併設されているカフェスペースで、海ぶどうと、海ぶどうソフトクリームをいただきます。
こちらでは海ぶどうはもちろん、海ぶどうを使った「海ぶどう麺」や、「海ぶどうアイス」なども販売。カフェメニューでは「海ぶどうモッツァレラチーズのサンドイッチ」などがあり、まさに海ぶどう尽くし!
まずは海ぶどうからいただきます!
なんて綺麗な緑色、キラキラです。海ぶどうのタレをつけていただきます。採れたての海ぶどう初めて食べましたが、口の中で弾けるようなプチプチの食感、タレの酸っぱさとも合いますね。いつまでも食べ続けられそう。
次は楽しみにしていた海ぶどうソフトクリーム! どんな味なのでしょうか。
ソフトクリームは生乳の甘さを感じる本格的な味、そこに塩気の効いた海ぶどうがいいアクセント。甘く滑らか、ぷちっとしょっぱい、が繰り返され、あっという間に食べ終わってしまいました。
東京で食べていた海ぶどう、こんな風に作られていたんですね。沖縄で大好きな海ぶどうを食すだけではなく、摘み取ることができるとは! 楽しいだけでなく、とても貴重な体験でした。
所要時間 約30分
2歳以下:無料
3歳以上:1,700円(+税)
☆海ぶどう養殖場見学
2歳以下:無料
3歳以上:1,200円(+税)
プランについてくるもの:生海ぶどうソフト・海ぶどう試食
海ぶどうアイスプラン★摘み取り体験(養殖場見学含む)
2歳以下:無料
3歳以上:1,500円(+税)
☆海ぶどう養殖場見学
2歳以下:無料
3歳以上:1,000円(+税)
プランについてくるもの 海ぶどう50g または 海ぶどうアイス
※生海ぶどうソフトではありません
住所:沖縄県糸満市真栄里1931
電話:098-994-0016
Mail:info@uminchi.com
公式サイト:https://www.uminchi.com/
オンラインショップ:https://uminchiokinawa.shop-pro.jp/
協力:沖縄県・一般財団法人沖縄観光コンベンションビューロー
[All Photos by Chika]