今日の地図記号は「温泉」
こちらの地図記号は、他の地図記号に比べ、何をあらわしているのか知っている人はたくさんいるのではないでしょうか? そう! こちらの地図記号の正解は、「温泉」でした。
この記号は、泉源の湯壺と湯けむりを組み合わせたもの。温泉法という法律で決められている温泉や鉱泉(こうせん)をあらわします。記号は、主な温泉のでているところの場所をあらわしますが、温泉のでている場所と浴場が離れている場合には、浴場の場所にも表示されることもあります。
こちらの記号、「温泉」とパソコンやスマホで変換すれば出てくるほど、お馴染みの記号ですよね。
実はこの「温泉」の記号は、「日本で最古の地図記号」といわれています。もっとも古い温泉の記号が描かれたのは1661年のこと。江戸幕府から出された、地元農民の土地争いの決着をつけるための評決文に添付されていた絵図に、群馬県にある「磯部温泉」を記した温泉記号が2つ描かれていたのだそう。
(C)ググっとぐんま写真館
磯部温泉近くには、温泉マーク発祥の地として石碑がたてられ、日本で最初に使われたとされる温泉の記号が描かれています。それから少しずつ形を変えながら、現在の「温泉」の地図記号となりました。
名称:温泉
適用:1.「温泉」とは、温泉法(昭和 23年法律第 125 号)に基づく温泉及び鉱泉をいい、主要なものを表示する。2. 記号の下辺中央を真位置に表示する。
参考:国土地理院 https://www.gsi.go.jp/top.html