第1問
まずは初級編から。この国はサーモンの養殖量が世界一。年間およそ130万トンにも及び、世界の養殖量の約半分を占めています。
こちらはこの国を代表するチーズ。Gjetostという名称で、現地の言葉で”gjet”で「ヤギ」を、”ost”で「チーズ」を表しています。乳清をカラメル状になるまで煮詰めるため、茶褐色な見た目が特徴。この国の名物であるオープンサンドの具材の定番でもあります。さて、どこの国かわかりますか?
正解は「ノルウェー」でした。初めてサーモンの養殖場が造られたのは1970年のこと。養殖に適した環境や気候により、現在ではおよそ世界100カ国に届けられるまでに産業が成長しています。
本来の「Gjetost(イェトスト)」は山羊乳から作られていましたが、近年では牛乳が用いられることも。塩キャラメルような独特の甘味が魅力。パンに具材をのせるだけのオープンサンド「スモーブロー」の欠かせないトッピングの一つです。
第2問
この国は「シナモン」の生産量が世界一。2位は中国、3位はベトナム、4位にはスリランカがランクイン。この4カ国を合わせると世界のシナモン生産量の99%を占めます。
こちらは、大豆にある菌をつけて発酵させた、この国の伝統的な発酵食品。茹でた大豆をバナナの葉に包むことで、葉に含まれる菌の働きで発酵が進むのだそう。同国では宗教上の理由から肉を食べない人が多いため、タンパク源としてこの食品が重宝されてきました。さて、どこの国かわかりますか?
正解は「インドネシア」でした。シナモンの一大産地はスマトラ島のクリンチ谷。オランダ植民地政府が道路整備を進めた1920年代に栽培が始まったと言われます。
大豆発酵食品「テンペ」は肉のような食べ応えがあることから、今や世界中のベジタリアンから注目される食品に。現地では揚げ物、炒め物、煮込み料理、サラダと幅広い料理に活用されています
第3問
最後の問題です。この国は「オレンジ」の生産量が世界一。特にジュース用オレンジの栽培が盛んで、世界で作られるオレンジジュースの半分はこの国のオレンジが原料となっていると言われるほど。
この国は白人系、アフリカ系、アジア系、混血など多様な人種や民族で構成されており、世界各地の食文化が融合しています。現地の言葉で“チーズのパン”を意味するこちらは、タピオカ粉によるもっちり感が特徴。さて、どこの国かわかりますか?
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正解は「ブラジル」でした。オレンジの主要な生産地はサンパウロ。1960年にアメリカ・フロリダ州を寒波が襲い、同州のオレンジ生産が打撃を受けたことをきっかけに、天候面の心配がないサンパウロで栽培が始まりました。
一口サイズの「Paode Queijo(ポン・デ・ケージョ)」はブラジルの国民食。小麦粉ではなくタピオカ粉を使うことで、力強い弾力ある食感に。日本のパン店やスーパーでもお馴染みのパンの一つになっていますね。
以上、ご当地グルメの写真から推察する世界都市クイズでした。気になる国があったら、ぜひ旅先リストに加えてみてはいかがでしょうか?