みなさんにとって「友達」とはどういう存在ですか?
最近はSNSが普及して「友達」という言葉もより身近になっていますよね。けれど、職場の上司に、たまたま飲み会で一緒になったあの人・・・。Facebookでの友達なんて、決して「友達」とは呼べない関係の人が半分以上を占めている、なんていう人も少なくないのでは?
一体どこからが「友達」?
学生時代に仲が良かった人、一緒にごはんを食べたりお酒を飲んだりする人、休日を一緒に過ごす人。一般的に、「友達」と聞いて思い浮かべる顔はすごく自分に近い存在の人たちではないでしょうか。
お互いの連絡先を交換したら友達? 家に遊びに行くくらい仲良くなったら友達?
確かに仲はいいし、一緒に遊んだりもするけれど「友達」と呼ぶにはなんだかしっくりこない、そんな相手もいますよね。学生時代にはもっとシンプルだった人間関係も、社会に出るとなんだか複雑になって、なかなか相手のことを一言で表現するのが難しくなってきます。
「会社の後輩の◯◯ちゃん」
「友達ではなかったんだけど、大学で同じ学部だったあの子」
誰かに紹介する時に、こんなふうに説明的な言い方になっていること、ありませんか?
英語の「friend」はもっとシンプルで幅広い
日本語の「友達」は英語に訳すと「friend」ですが、このふたつの言葉のニュアンスは少し違うんです。
英語圏では日本のように年齢や上下関係を気にする文化があまりないので、自分よりも年上だろうが年下だろうが、親しい人であればみんな「friend」を使うことができます。
さらに、日本語では友達と呼ぶには失礼だったり、馴れ馴れしく感じてしまったりするような相手、まだ「友達」と呼べるほど親しくはない知り合い程度の関係でも、「friend」と呼んでもそんなに違和感は感じません。
friendよりも特別な感じを表現したい時
もちろん英語でも日本でいう「友達」を表現したい時の、もっと親しい交友関係表現することはできます。
「one of my best friends」や「a good friend of mine」と表現することで、ただの「friend」よりもぐっと距離が縮まった関係になります。
こう言うと「親友」という感じに聞こえますし、大人になってからは「親友」なんて表現はちょっと照れくさい感じもしますが、英語だともっとカジュアルなニュアンスでよく使われる表現です。
日本よりもずいぶんとシンプルで幅広い「friend」の概念。複雑な人間関係に疲れてきたら、友達について少しだけシンプルに考えてみませんか?
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