今しか飲めない!ジュースみたいな「ベビーワイン」って知ってる?

Posted by: sweetsholic

掲載日: Oct 16th, 2015

ビールのようにゴクゴク飲める「ベビーワイン」をご存知でしょうか? シュワッとした微炭酸で、フルーティーな美味しさなのだとか。文字通りワインになる前の赤ちゃんワイン。日本国内でも今の時期だけワイナリーで飲めるようですよ。

ジュースみたいにフルーティーな「ベビーワイン」を知っていますか?

新感覚の「ベビーワイン」って?

ベビーワインとは、ぶどうを仕込んでから2〜6日目、まだ発酵途中のワインになる前の段階で味わうものです。アルコール度数は1〜5%と低く、シュワッと微炭酸。このため、ジュースや発泡酒を飲む感覚で楽しむことができるのです。

新酒が出回るまでの期間限定のため、国内のワイナリーでは10〜11月頃まで味わえるようです。各ワイナリーにより扱う種類は異なりますが、ベビーワインは、白・赤・ロゼの3種類。新潟の「岩の原葡萄園」や静岡の「はままつ フルーツパーク時之栖(ときのすみか)」、北海道の「北海道ワイン」などで試飲できます。

「ベビーワイン」と「ペルレ」、どう違う?

国内では「ペルレ」という名称で呼ばれることもあるベビーワイン。しかしながら、ペルレというのは全くの別物です。ヨーロッパではEUのワイン法により、アルコール度数が最低でも8〜10%でなければワインと呼ぶことはできません。国内の場合はワイン法がないため、アルコール度数が低くてもワインと名乗れるのが現状なのだとか。

それにしても、なぜ国内では「ベビーワイン」=「ペルレ」と呼ばれるようになったのか、少し気になりますよね。本場のペルレと比べながら、その秘密を探ることにしましょう。

ドイツが本場の白ワイン「ペルレ」

上質な白ワインに定評のあるドイツ。ペルレはドイツが原産のぶどう品種「ペルレ」から造られる微炭酸の白ワインで、ドイツ中南部のフランコニア地方が本場です。フランスでは、南西部のガヤックという地域で生産されています。

ジュースみたいにフルーティーな「ベビーワイン」を知っていますか?
ガヤック産のペルレ。アルコール度数は12% (C) sweetsholic

ペルレは醸造後に炭酸を添加したワインなので、発酵途中のベビーワインとは異なることが分かりますね。

ジュースみたいにフルーティーな「ベビーワイン」を知っていますか?
グラスに注ぐと泡はプツプツとしか見えませんが、シュワッとした後味が楽しめます (C) sweetsholic

秋の国内旅行の際にはジュース感覚で飲める「ベビーワイン」を味わいに、ワイナリーへ立ち寄ってみてはいかがでしょう? また、ドイツやフランスへ旅した際には本場の「ペルレ」も試してみたいですね。

[EUR-lex]
[WINE MAKING TALK]
[Photo by Shutterstock.com]

PROFILE

sweetsholic

sweetsholic ライター

海外を放浪しながら気ままな人生を謳歌しているフリーライター、パティシエ。世界で経験した文化や学んだお料理などをみなさまと共有できればと思っています。 世界の文化とスイーツ、地中海料理が大好き。寄稿媒体:Pouch、ANGIEなど

ブログ
https://ameblo.jp/ma-petite-chocolatine/

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