©Dashu Xinganling / Shutterstock.com
世の中にはいろんなホテルがあるけれど……
安ければOK、ふかふかベッドで最高級のおもてなしを受けたい、おいしいご飯が食べたい、ちょっと変わったところに泊まりたい……など、滞在するホテルに関する想いや考え方は旅人の数だけきっとある。
今回紹介するのは、とにもかくにも主張が強い「Manzhouli Taowa Hotel」。マトリョーシカホテルと呼ばれるだけあり、まず目につくのはやっぱりマトリョーシカ。そして、近くには、おとぎの国から飛び出してきたようなカラフルな宮殿のような建物。これはいったいどんなホテルなの!?
マトリョーシカといえば……
なんだかワクワクしちゃうあれですね!
「マトリョーシカ」は、言わずと知れたロシアの民芸品。胴体部分をパカッと開けると、ひとまわり小さな人形が、さらにその人形の胴体部分を開けるとまたひとまわり小さな人形が……と、次々に大きさの違う人形が出てくる入れ子構造のお人形ですね。人間だけでなく動物やキャラクターなど、その種類もさまざまで、マトリョーシカ収集家も存在するほど、一文化を確立しています。日本でも雑貨などのモチーフとして取り入れられていますね。
そんなロシアを象徴するマトリョーシカがどうやらホテルになったらしい!
マトリョーシカだけどロシアにあらず「Manzhouli Taowa Hotel」
こちらがホテルになります。
マトリョーシカが印象的で「マトリョーシカホテル」とも呼ばれる「Manzhouli Taowa Hotel」は2016年に開業。こんなにもしっかりとはっきりとマトリョーシカの形をしたホテルなのですが、ロシアにあるわけではないんです。さて、いったいどこにあると思いますか?
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ホテルの近くのマトリョーシカ。なぜ並べた……シュールです!
答えは、想像通り……という方も多い気がしますが、そう、中国! 中国の内モンゴル自治区の国境付近に位置する満州里市にあります。周囲にはテーマパークとアトラクションもあり、マトリョーシカをモチーフにしたリゾートになっています。
このホテル、こんなにも目立ち、注目度が高いホテルのように思えますが、調べてみると、意外と情報が少ない。なぜなんだ……そういう部分もちょっと気になります。
内装は絢爛豪華!
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外も中もキラッキラ。真ん中の塔の右側にマトリョーシカ、いますよ
マトリョーシカの中はどうなっているのでしょう。実際に行って撮影したみなさんの写真を探して確認してみました。
ホテルに1歩足を踏み入れると、まさにキンキラキンと表現したくなるような、絢爛豪華な造りとなっており、天井に絵が描かれていたり、ピカピカの調度品が並んでいます。随所にマトリョーシカの装飾などもあるようです。THEパレスといった感じで、贅の極みを体験できそう。
マトリョーシカの真ん中部分は空洞になっており、写真からはその内周に沿って、お部屋などが並んでいるように見受けられます。スタンダードルームからファミリールーム、ビジネスルームなど、お部屋の種類も豊富。
さて、肝心のお部屋の方はというと、こちらも豪華! テレビやライト、クッションなど、さまざまなインテリアにマトリョーシカがデザインされ、まさにマトリョーシカホテルの名にふさわしいお部屋もあれば、どこかの王宮のような贅沢な印象ながら、マトリョーシカが主張しない落ち着いたお部屋もあるようです。
気になった方は、ホテルの宿泊予約サイトなどをのぞいてみてください。内装の写真も確認できます!
マトリョーシカホテル「Manzhouli Taowa Hotel」は、実際に存在した……。そして、外側のインパクトに負けず劣らず、入った瞬間に「わぁぁぁ」という声が出そうな心が動きそうなホテル。
まだまだ謎な部分も多いため、これは自分の目で確かめ、体験したい!
おもしろホテルを巡る旅へ
中国では、現在、新型コロナウイルスまん延防止策として、日本人に対する訪中ビザ免除措置は全ての目的で停止しており、観光目的で入国することはできないようです。(特例ビザ以外)
そのため、今、すぐに行くことはできませんが、世の中が穏やかになり、誰もが自由に旅をすることができるようになったら、こんな少し変わったホテルを訪れてみるのも楽しいかもしれませんね。
さあ、次はおもしろホテルを巡る旅へ!
住所:中国 内モンゴル自治区 満洲里 No. 23 Huabu Street