「松風」ってどんな和菓子?
製造元である正観寺 丸宝は創業明治30年、「松風」は熊本県菊池市に古くから伝わる伝統菓子です。使われているのは、良質の小麦粉、甜菜糖、地卵、けしの実で、独自の技術によって作られているそう。体に優しい甜菜糖を用いることで、上品な甘みを出し香ばしく焼き上げられています。
特筆すべきはその薄さ。厚さ1.2mmという薄さゆえ、味を一定にするのが難しいのだそう。湿度と気温で風味や食感が変わるので、季節によって作り方を変えるというから驚きます。まさに職人伝統の技といえるでしょう。
また、松風という名の由来には、けしの実が散らばったお菓子の表面が、松林の大地の色にも似て裏は飾りがない。この裏に装飾がなく裏寂しいことから、昔の人の言葉で「浦は寂しい松風の音」(松葉の裏を吹き抜ける「ヒュー」という音の比喩)とかけて名づけられたといわれているそう。
どこで買える?
今回は菊池市内にある店舗で手に入れましたが、熊本空港(阿蘇くまもと空港)でも購入できます。正観寺 丸宝の公式サイトからも通販可能。
今回購入したものは4包入で324円(税込)ですが、箱に入った8包入(税込648円)、12包入(税込864円)、16包入(税込1,080円)、24包入(税込1,620円)、32包入(税込2,160円)まであり、種類も豊富です。オンラインショップでは、桐箱入りタイプのものも販売されています。
熊本空港(阿蘇くまもと空港)では、8包入(税込648円)が販売されていました。
どんな味?
大袋を開けると、紙に包まれた松風がお目見え。大袋には乾燥剤も入っていました。
包み紙を開けると、短冊状の松風が登場。1包に24枚の松風が入っていました。
名前の由来の通り、表面にはけしの実が見えますが、裏面には何も装飾がありませんでした。
いただいてみると、想像していた以上にパリパリとした軽い食感でなんだかクセになる。やさしくて上品な甘さを感じる味わいもいい。1枚、もう1枚……と手が伸び、24枚もあるのにあっという間に1包完食してしまいました。どこか懐かしくてほっこりするおいしさに癒されます。
このパリパリ食感が松風の特徴なので、開封したものはなるべく早く食べたほうがおいしくいただけます。すぐ食べないものは、乾燥剤の入った袋に入れて保管しておくのがよさそうです。
箱入りの松風は包装紙に包まれているので、お土産としてそのまま誰かに渡すもよし、職場などでのばらまき土産にしてもOK。箱入り8包入(税込648円)、12包入(税込864円)と、1,000円以下で買えるのもうれしいですよね。
価格:4包入324円(税込)
賞味期限:筆者が購入したときは約3カ月でした
正観寺丸宝 店舗
住所:熊本県菊池市隈府1097-2
電話番号:0968-25-3721
公式サイト:https://shokanji-maruho.com/
熊本空港(阿蘇くまもと空港)
[All Photos by Chika]
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