【実は日本が世界一】15.2kmは懸垂式で最長!千葉モノレールのギネス世界記録

Posted by: 坂本正敬

掲載日: May 10th, 2023

日本にいながら、意外と知らない日本の「世界一」。いつも何気なく目にしているものから、知られざる自然の世界、そして努力や技術の賜物まで、日本には世界に誇れる「世界No.1」がたくさんあるんです。そんな「実は日本が世界一」、今回は、モノレールの世界一を紹介します。

千葉モノレール
 


 

モノレール大国日本

東京モノレール
東京モノレール ©️Em7 / Shutterstock.com

どこかのまちで、あるいはどこかの施設内で、モノレールに乗った経験が誰もが一度はあると思います。そもそもモノレールとは「モノ(mono-)」と書かれているように、1本のレール上を走る車両です。

平凡社『世界大百科事典』によると、発明そのものは19世紀初め。試行錯誤を経た上で、実用化の第一歩がフランスで始まったそうです。

その時のモノレールは跨座(こざ)式で、地上数mに架設した1本のレールにまたがるように車両が走るタイプでした。

一方で、モノレールには大別すると懸垂式もあって、1本のレールにつり下がって車両が走るタイプも存在します。

日本で言えば、東京モノレールや北九州モノレール、大阪モノレール、多摩モノレール、ゆいレールが前者、湘南モノレールや千葉モノレールが後者となります。

そんな数ある日本のモノレールが世界一を誇る分野とは一体、何なのでしょうか?

千葉モノレールはギネス世界記録に認定

千葉市内を走る千葉モノレール
千葉モノレール

そもそも日本は「モノレール大国」といわれています。もちろん今では重慶を中心に、中国勢の目覚ましい発展があり、路線単体で比較すると、重慶軌道交通が世界最長のモノレールとしてギネス世界記録に登録されています。

しかし、その前は、大阪モノレールが世界最長の座を誇っていました。懸垂式のモノレールであれば千葉モノレールが、全体の営業距離15.2kmで世界最長を維持し、ギネス世界記録に登録されています。

また、中国の重慶軌道交通が誕生する際にも、日本の企業、組織、お金、人間、技術などが大きな役割を果たし、日中の友好関係に大きく貢献しました。

モノレールの総営業距離を国別で合計して比べると、現在ではまだ日本が、猛追する中国を押さえて世界一を維持しているとの情報もあります。

そう考えると実は、日本のモノレールはものすごい勢いで発展を遂げてきたのですね。

自分の暮らすまちにモノレールが存在しなくても、羽田空港へ行き来する、東京ディズニーリゾートを周回する、那覇市内を移動する時のように、旅先の移動でもお世話になる機会が意外に多いモノレールです。

旅先で見かけたら、周囲の眺めを楽しむ目的も兼ねて、モノレールを意図して移動に使ってみてはいかがでしょうか。地上を移動する時とは異なる周囲の違った一面が数m上空から見られて楽しいはずですよ。

[参考]
Longest monorail – suspended type – Guinness World Records
千葉モノレール紹介ビデオ – 千葉市
ディズニーが日本を「世界一のモノレール大国」にした?意外な接点とは – Diamond Online
重慶モノレール誕生物語 – 在重慶日本国総領事館
長さ日本一  続く延伸 「大阪モノレール」  一時はギネス 「鉄むす」も3位に – 産経新聞
上野動物園モノレール – 東京都交通局
日本のモノレール 全8社 徹底紹介 – ニッポン旅マガジン

[All photos by Shutterstock.com]

PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

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